成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳 2018年9月第2週・週間賞

[ 2018年9月11日 12:16 ]

<週間賞>

園芸の 技を学んだ 日曜日       (愛知県豊橋市・高橋 洋充)

<佳作>

スリーラン ルーキーイヤーの 手応えを (大阪府東大阪市 城 好孝)

陽川が 菅野キラーと なる予感     (大阪府大阪市 喜多 哲士)

点と点 最多の二十 線になる      (京都府京都市 池上 博)

引退を 悲しみされど 初勝利      (京都府京丹後市 金森 恵里)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 首位・広島とは2勝1敗の快勝、返す刀で巨人もと上位討ちを考えたが、1敗1雨。

 その雨もひどいもので、甲子園では史上最長となる1時間28分の中断の末にノーゲームとなった。4回、2点を追う阪神タイガースだったが、この長時間、降雨の中、テレビは試合再開のため努力する阪神園芸のみなさんの仕事をず〜っと映していた。

 高橋洋充さん父子もその技を学んだんだな。記史くん、句は落ちたが陰の力の大切さを勉強したネ。

 9月5日の広島戦で大山選手は初回いきなりの3号スリーラン。去年の7本の手応えを思い出してと城好孝さんの期待句だ。

 ホームランといえば8日、聖地で巨人・菅野投手に対し初打席初本塁打を放ったのは陽川選手だ。これはセ・リーグの打者では初の快挙で、喜多哲士さんが予感として見つけた句がいい。

 6日の広島戦は打ちも打ったり、取りも取ったりの20安打13得点を池上博さんは、これを打線というと詠んだ。

 鬼門のマツダスタジアムで10安打11得点で4カ月ぶりに阪神タイガースが快勝した5日の試合前、広島の新井貴浩選手が引退表明した。

 この試合の5回裏2死二塁、代打で出た新井選手を見事三振に斬り捨てた先発・岩貞投手は27歳の誕生日をプロ5年通算18試合目で広島戦初となる白星で飾った。同種の句が多く来たが、金森恵里さんのを選んだ。

 「岩定」や「荒井」と選手名を誤ったのがあった。投句前にもう一度ご確認をお願いします。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu−o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。郵便番号、住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は9月17日必着。大阪版紙面掲載は19日。

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