成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

2017年7月第2週

[ 2017年7月12日 13:01 ]

<週間賞>

中止にて マツダの巨人 応援す

     (京都府京丹後市・金森恵里)

<佳作>

誤算から 歓喜指揮官 百面相(大阪府高槻市・梅津 昭)

仕事人 マテオドリスへ つなぐ聡(兵庫県加古川市・松浦 伸)

新参に 勝てる野球を 教えられ(高知市・弘井 美稲)

縦じまの パンダが鯉を 捕まえる(京都市・池上 博)



 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 4日、DeNA戦は雨で中止になった。気になるのはマツダスタジアムの広島―巨人戦だ。

 巨人よ、広島に勝ってね、と願う金森恵里さん、うれしいね。あなたの応援で3―0で巨人が勝ったよ。だから、週間賞をどうぞ。

 金本監督は戦いながら育てる主義だから、起用した若手選手への一喜一憂がテレビに映る。

 9日の巨人戦、守護神ドリスが大乱調で同点にされ、監督の顔は曇ったが、ドラ5ルーキー・糸原選手の決勝打で喜び爆発。梅津昭さんの「誤算」が生きる。

 現在の貯金5は投手陣、とりわけ中継ぎ陣の桑原、高橋両投手らの活躍も見逃せない。松浦伸さんのように、ここにスポットを当てた句は珍しい。

 この日の糸原選手は二塁打3本と本塁打とでプロ入り初4安打の大活躍。弘井美稲さんはこれを、新参が教えた勝てる野球と詠む。

 球宴明けに出てくるだろう、新外国人ロジャース。あだ名はパンダだ。鯉料理の名人だといいね、池上博さん。

 さて、中日戦のあとはオールスターブレークに入る。後半戦が楽しみだ。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu−o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。郵便番号、住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は23日必着。掲載は25日。

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