成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

2017年5月第2週

[ 2017年5月9日 05:30 ]

 <週間賞>

優勝の 決め手に上がる 一試合

       (香川県宇多津町・中山喜博)

 <佳作>

ひらがなの とりたにのうみ 大きな字

       (大阪府高槻市・梅田 昭)

神宮の 杜は五月に 梅が咲く

       (愛知県豊橋市・高橋洋充)

また一つ お宝増えた 歴史館

       (京都府京田辺市・山本 光)

首位にたつ ちょっとはやいが うれしいね

       (兵庫県尼崎市・亀田嘉範)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 来たきたキタぞ奪ったとったトッタぞ首位を。

 ゴールデンウイークはまさに黄金週間だった。

 5連勝も貯金8も今季初で話題も多く、甲子園球場の感動がそのまま投句の束になって届き、埋もれながらの選句となった。

 広島戦3連勝のうち、6日にあった球団史上初、9点差からの大逆転劇を詠んだ中山喜博さんと同じく、このゲームは今季の分水嶺になる予感が選句子もしていて週間賞に選んだ。

 球団が飛ばした快打は、こどもの日バージョンのスコアボードだ。外国人以外の選手名がすべてひらがなで並んでいた。こどもにやさしくて、うれしい。

 多くのひらがな句のうち、7日の広島戦で2安打5打点と大暴れした鳥谷選手と、6度目の正直で初白星の能見選手を見付けた梅田昭さんが入選。日が違うが、オ・マ・ケ。

 攻守にやっと花開いた梅野捕手。高橋洋充さんが詠んだ爽やか句をいただいた。

 先の大逆転ゲームで記念球を即日、手に入れ、展示した甲子園歴史館のヒットを詠んだ山本光さんの見付けに脱帽。

 選句子はこの館の顧問でもあるしね。

 亀田嘉範さんの句は、すべての阪神タイガースファンの気持ちだね。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu−o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は14日必着。掲載は16日。

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