球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―

30球団で最も「危険」な男 カブス・マドン監督

[ 2019年4月21日 05:30 ]

カブスのジョー・マドン監督(AP)
Photo By AP

 スタート直後の位置取り争い段階なのに、監督の去就予想をスポーツ・イラストレーテッド(SI)誌がやった。ジャイアンツのブルース・ボウチー監督は今季終了後に引退。予想対象は残る29監督だ。解任か、生き延びて来季につなげるか。「安全」から「就任1年目なので安全」そして「危険」…まで9段階のランク付けでチーム事情、監督の立ち位置をズバリ語る。

 最悪の「危険」判定はただ一人、カブスのジョー・マドン監督。15年、カブスは5年契約でマドン監督をレイズから迎えた(タンパリングの不当引き抜き疑惑付き)。名将の世評通り、4年連続ポストシーズン進出、16年にはカブス108年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成した。

 監督の椅子は別名“ホットシート”。SI誌の査定は「マドンの椅子は猛烈に熱く、すでにユニホームから煙が上がっている。昨季、162試合の最終戦でブルワーズに並ばれ、1試合の中部地区優勝決定戦に敗れた。ワイルドカードでポストシーズン進出もワイルドカードシリーズでロッキーズに負けた。GMは契約延長の話どころか、全コーチを解任し“監督が先頭に立て”と不満を表した。現有戦力で勝てる、と補強もなし」。ポストシーズン進出なら契約延長、ダメならアウト。ハードルは高く、厳しい。

 次に厳しい立場の「死ぬか生きるか」評価はフィリーズ、ナショナルズ、メッツの3球団監督。高額な選手年俸に成績が伴っていない。チームづくりにも問題ありだが、中間管理職化した監督に責任を負わせるのが今のトレンドだ。気になるのはジ軍のボウチー監督。チームを3度王者にした老練、ポストシーズン進出ならGMは引退撤回を頼むのだろうか。(野次馬)

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