球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―

ヤンキースVSレッドソックス 皆が楽しみ?商品価値ある宿敵との乱闘

[ 2018年4月15日 05:30 ]

 「伝統の戦いが戻った」と野球メディアが喜んだ。先週、田中将大が2勝目を挙げたレッドソックス―ヤンキース戦、乱闘付きの試合だ。レ軍とヤ軍でア・リーグ東地区の首位争いをしてこその“伝統の一戦”。昨季終盤、久しぶりに大激戦を繰り広げレ軍1位、ヤ軍2位となり伝統の試合復活の足掛かりをつくった。

 今季はどうか。その初顔合わせシリーズの第2戦、「試合時間4時間、両軍ベンチが空になる2度の乱闘、これぞ宿命のライバルの戦い。その伝統を守った」とレ軍のブロック・ホルト遊撃手。

 乱闘のきっかけは3回ヤ軍オースティンのホルトへの併殺崩しのスライディングだ。口論する2人を両軍選手が囲む小競り合い。これは無事に収まったが7回、打席に立ったオースティンの脇腹にレ軍の救援投手ケリーが時速156キロの速球をぶつけた。再び両軍ベンチ、ブルペンが空になり、今度はパンチを飛ばしあった。記者たちは昨季末、レ軍がサインを盗みアップルウォッチを使い伝達したのをヤ軍に暴露された騒動を引き合いに出した。さらに、レ軍のペドロ・マルティネス投手がヤ軍のドン・ジマー・コーチを投げ飛ばした松井秀喜さんがヤ軍在籍当時の大乱闘など数々の“乱闘史”を続けた。

 互いに、やられたらやり返し、激しく優勝を争う火花が乱闘を盛り上げた。「暴力はよくない」など月並みに書かないところが気持ちいい。「レ軍とヤ軍のこんな試合こそ皆が見たがる」とレ軍のデービッド・プライス投手。

 同じ日に起こったロッキーズ―パドレス戦での乱闘は大リーグのトップ三塁手ノーラン・アレナド(ロ軍)が“主役”なのに、記事はささやかなもの。同じ乱闘でも着ているユニホームで商品価値が違う。「ヤ軍とレ軍の乱闘は野球ビジネスの大きなプラス」とニューヨーク・タイムズ紙はドライに報じた。5月の次の3連戦も大入り間違いなし。 (野次馬)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る