下柳剛のシモネタ発見

選手の内面も大切にする矢野ちゃんの手で「第2の矢野」育てて!

[ 2015年11月2日 05:30 ]

阪神の作戦兼バッテリーコーチに就任した矢野燿大氏
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 スポニチアネックス読者のみなさん、1週間の御無沙汰ですね。どうも~。下柳です。段々と寒さも増してきているきょうこの頃ですが、体調は変わりありませんか??日本シリーズでは古巣でもあるソフトバンクが圧倒的な強さを見せて優勝!2年連続の日本一は、本当にすごいと思う。工藤さん、おめでとうございます!

 さて、さる10月27日のことやけど、矢野(燿大)ちゃんの阪神入団会見がありました。作戦兼バッテリーコーチという重要なポジション。その翌日、朝日放送さんのキャストに出演させてもらってる時に、矢野ちゃんに電話取材したんだよね。

 「大変やと思うけど、頑張ってください!」

 そんなオレからのエールに対し、矢野ちゃんも「ありがとう!」と力強く返してくれた。ここ数年、正捕手をなかなか固定できない阪神にとって、矢野ちゃんの加入はとても心強いものになると思う。これまでの実績にとらわれずフラットな視点で見てくれるはずやから、中堅、若手にとってはこれ以上ないチャンスになるよね。プロやから技術的な部分ももちろん重要やけど、矢野ちゃんはそれ以外の内面も大事にすると思う。元気、泥臭さ、勝利への執念…。それらは、もしかしたら、今の阪神に一番欠けている要素なのかもしれない。だからこそ、レギュラー獲得を狙う中堅以下の捕手陣は、そういったところからも猛烈にアピールしてほしい。

 信頼できる捕手がいるかどうか、ということはオレたち投手にとっても死活問題やからね。改めて言うまでもなく、矢野ちゃんの存在があったから2003、05年と2度のリーグ優勝を手にすることができた。同じサインを出されるにしても、ピッチャーの受け取り方は随分と違う。「こいつが出したサインやから、絶対に大丈夫や」とピッチャーが思えるかどうか。それって、なかなか数字に表れてこない部分ではあるけれど、チームが戦う上でとても重要。矢野ちゃんの手で「第2の矢野」が出てくることを、一OBとしては願ってやみません。

 その番組の中でも紹介したんやけど、阪神の3位指名は全国的には無名のいわゆる、隠し玉と呼ばれるピッチャーでした。熊本ゴールデンラークスに所属する竹安大知投手(21)。オレもドラフトが終わるまで、全く知りませんでした。

 では、なぜ、隠し玉やったのか。関西在住以外の読者の方にも少し紹介させてもらうと思います。昨年12月にトミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)を受けており、実は9月にようやく実戦復帰を果たしたばかり。だから、今季公式戦ではわずか1イニングしか投げていないんだよね。

 映像を見た限りではまだ全力で腕を振れていないと思う。本人も「7~8割」と話しているようだし。ただ、プロの世界に入って、プロの指導を受ければ、グンと伸びる可能性を秘めている投手やと思う。

 彼は今、熊本市内にある「ゴールドジム」でトレーナーをやってるそうです。そこでトレーニング理論やサプリメント、栄養学なんかの知識を増やしたことで、本来なら1年かかると言われたリハビリを9カ月に短縮。オレも社会人・新日鉄君津での3年間はプロを目指し、ストイックに野球に打ち込んだけど、竹安投手も秘めたる思いを持ちながら努力を積み重ねたんだろうね。

 聞くところによると、お父さんは静岡県伊東市で漁師をされているらしいね。イセエビやキンメダイを獲っておられるとか。先日のスポニチ大阪版では「活躍して漁船を買う」みたいな記事が載っていたけど、ぜひ実現するように頑張ってほしい。では、また来週会いましょう!

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