下柳剛のシモネタ発見

楽天移籍が縁で知り合った塩沼阿闍梨 刺激もらった

[ 2015年10月19日 05:30 ]

 1週間のご無沙汰です。スポニチアネックス読者のみなさん、いかがお過ごしですかな~。どうも、下柳です。

 残念ながら、阪神はクライマックスシリーズを勝ち抜くことはできませんでしたな。和田監督も退かれ、来季からは新監督…。この原稿を書いている時点(10月15日)では、まだ何も決まってないけれどね。新しく生まれ変わるであろう阪神を、楽しみにしたいと思います。

 さて、今週から2週にわたって、宮城県仙台市の慈願寺で住職を務めておられる塩沼亮潤(しおぬま・りょうじゅん)さんについて書かせてもらおうと思う。

 簡単に塩沼阿闍梨(あじゃり)のプロフィールを紹介させてもらいます。というよりも、まず、阿闍梨という単語そのものがあまり聞き慣れないと思うので、その説明から始めますわ。

 阿闍梨は何でも、サンスクリット語(=|ac|arya アーチャーリヤ)を音写したもので、師匠を意味する。文字通りの意味で言えば伝統的な正しい態度、習慣、確定された規定を知り、保ち、実行できる人のことを指す。仏教にあてはめて言えば、弟子達の模範となり、法を教授することができる僧侶という意味になるのかな。

 ちょっと前置きが長くなってしまったけれど、塩沼さんは1968年生まれで宮城県仙台市出身。東北高から東北福祉大に進まれ、つまり、オレとは同学年ということになる。1987年に吉野山金峯山寺で出家得度。1999年には史上2人目となる大峯千日回峰行満行を果たされた。2004年には四無行満行。2006年には八千枚大護摩行満行を達成された。主な著書には「人生生涯小僧のこころ」「日本人の宝(共著)」などがある。

 以前にもこのコラムで書いたように、沢庵和尚という禅に興味があったからね。自分なりに、その道のことをいろいろ調べていると、たくさんのすごい人がいることが分かった。で、ある時、塩沼さんの記事がふと、目に留まった。それはもう、想像を絶する内容ばかりでね。例えば9日間、飲まず食わずで、その間は一切寝ない。横にもならず、ひたすらお経を読み続ける…というね。

 塩沼さんはプロフィールでも紹介したけど、吉野山金峰山寺1300年の歴史においてたった2人しか成し遂げたことのない「大峯千日回峰行」をやっておられる。塩沼さんが仙台に住んでいることはあらかじめ知っていたので、楽天への移籍が決まったとき「どうしても会いたい」と思ったわけ。たまたま楽天の関係者が塩沼さんと知り合いだったので、会わせてもらえることになった。

 それこそ、いろんな、話を聞かせてもらってね。プロフィールを読んでもらっても分かるように、本当に凄い方なんやけど、絶対に偉ぶる素振りを見せることはない。普段はそれこそ冗談ばかり言っているしね。

 拙著「ボディ・ブレイン」(水王舎)では塩沼さんのインタビューを掲載させてもらった。その中で“読者の方が徹底して何かに打ち込む際、大切にすべき心の持ち方を教えてください”という質問があった。ここで塩沼さんの答えを、少し紹介させてもらおうと思う。

 塩沼阿闍梨 「良い意味で、負けず嫌いの気持ちかと思います。私は普段はとても穏やかなのですが、自分自身に対しては、ある意味で攻撃的かもしれません。例えば、自分よりもすごい方と出会ったとき、胸に1ミリぐらいですが、言葉は非常に悪いけれど、「チクショー」と思うんですよ。もちろん、それは相手に対してじゃなく、自分に対して思うんです。でも、この負けず嫌いの気持ちが、今まで自分を支えてきたと思っています。まさに、成長の原動力ですね」

 次週は千日大峯回峰行についても、詳しく書かせてもらいます!

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