下柳剛のシモネタ発見

成功したければ努力から逃げ出してはならない、それが世の定め

[ 2015年10月12日 05:30 ]

 どうも~。スポニチアネックス読者のみなさん、いかがお過ごしですかな? 下柳です。最後の最後までもつれたセ・リーグの3位争いも、思わぬ形で決着がつきましたな。最後は広島が中日に敗れ、阪神がファーストステージへ進出。優勝できなかったシーズンの悔しさをぶつけてほしいよね。

 阪神がV逸した要因にふれるとすれば、オレはどうしても投手陣に目が向いてしまうよね。特に残念だったのが、先発5、6番手を固定できなかったこと。確かにシーズン終盤は岩崎が先発を任されていたけれど、首脳陣の期待に応えることはできなかった。しかも、この現象は今年1年に限ったことやない。阪神はもう何年も、同じことを繰り返している。オレからすれば目の前にチャンスがぶらさがっとるのに「なんでや??」と思ってしまう。もどかしてく仕方ないんだよね。

 その穴をふさいでいたのが安藤、福原、呉昇桓のトリオだったんやけど、ファーストステージで呉昇桓が使えないのは痛い。痛すぎる。先発と同じように、今季はセットアッパーとして期待されていた長崎県の後輩でもある松田がピリッとしなかった。その中で安定した投球を見せたのが安藤で、それによって福原も「8回」という自分の持ち場に徹することができた。どうしても福原、呉昇桓が注目されてしまうけど、安藤の働きは大きかったと思う。

 さて、今週はオレ流の「ギブ・アンド・テイク」について書いてみようと思う。現役時代、周囲の人から「下柳さんは厳しいトレーニングをいろいろされているようですが、本当に凄いですよね!」てなことをよく言われた。でも、オレにしてみたら、プロ野球の世界で高い給料もらっとったんやから、それは当たり前。最高の努力を積み重ねて、応援してくれるファンの方々に対し最高のパフォーマンスを見せることは当然でしょう。

 そもそも、プロ野球の世界へ飛び込んだのだって、野球が、投げることが、好きであったからこそ。自分が好きなことにさえ一生懸命できないのであれば、どの道に進んだとしても、ものにはならなかったやろう。

 野球選手に限らず、どの世界でも成功を収めたいのであれば、つらい努力から絶対に逃げ出してはならない。つまり「ギブ・アンド・テイク」こそが世の定め。つらい思い、血のにじむような努力なくして、成功は手に入らない。何に対しても準備は必要だし、その準備にしてもいかに頭を使ってアイディアを出し、工夫を凝らすことができるのか。それが成功できるかどうかの分かれ目になるんじゃないのかな。

 オレが思うに良いものを買うためにお金をたくさん使う人は多いけれど、良い結果を残すためにそれに見合った努力、工夫をしている人は非常に少ない。何も禁欲しろだの、修行しろだの、という話やない。大切なのは自分にとって何が一番大切なのかを、しっかりと見極めること。飲みに行ったり、楽しい食事会を開催するのは全然OK! その際、自分の中で「飲みに行った翌日はいつもの倍の量を走る」という“ギブ”をつくれれば、自ずと“テイク”は後からついてくるもんやからね。

 読者のみなさんもご存じのように、球界は厳しい世界。毎年、ドラフトで入団してくる選手と同じ数だけ、戦力外、引退で球界から去っていく。ベテランになって以降、自分よりも若い選手たちが練習を早く切り上げる光景を見るたびに、オレは複雑な気分になっていた。

 「経験も技術もないのに、オレより先に引き揚げてどうするんや? まだまだオレを超えることはできないよ」

 一選手としては嬉しくとも、チームのことを思うと残念な気持ちにもなったよね。やっぱり、最後は練習したもんが笑えるのがプロ野球界。後輩諸君も、そのことだけは肝に銘じてほしい。

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