下柳剛のシモネタ発見

阪神の後輩たちは安ちゃんの姿を見ている

[ 2015年1月5日 05:30 ]

 スポニチアネックス読者のみなさま、あけましておめでとうございます。どうも。下柳です。本年も引き続きコラムを執筆することになりましたので、よろしくお願いいたします。

 では、2015年の1回目を始めましょうか。

 今回は阪神でチームメートやった安藤優也投手について、いろいろ書くことにしますわ。

 安ちゃんは見た感じでも分かると思うけど、ホンマにエエやつでね。よく気も付くし、できた後輩。でも、ひとたび試合に入ると意外に熱くて、結構な武闘派なんや(笑)。みなさんには、あんまり想像つかんやろうけどね。

 今でこそ貴重なセットアッパーとしてチームを支える安ちゃんやけど、オレの阪神在籍時は先発ローテーションを任されることが多かった。特にローテで回っているときなんかは、いっつも一緒!よく晩御飯も食べにいったし、野球のことも含めて、いろんな話をしたよね。

 安ちゃんも今年で、38歳か。その年齢でなお第一線で活躍できているのは、ひとえに彼のまじめな性格、野球に対する真摯な姿勢が要因やと思う。トレーニングの取り組み方一つを見ても、とにかく真剣。肩のトレーニング、ストレッチ、キャッチボール、その一つ一つを黙々とこなすからね。

 ところで、安ちゃん、福原、それに呉昇桓を加えたら、阪神のリリーフトリオは、まさしくだんご3兄弟やね。聞いたところによれば、去年のクライマックスシリーズで巨人を倒した時には、3人で祝勝会を開いたとか。勝って飲む酒は最高に美味いから、さぞかし酒がすすんだやろうね。

 ちょっと話は逸れるけど、呉昇桓はナイスガイだよね。去年、宜野座キャンプへ行ったときにも、向こうから挨拶に来てくれて。そのとき、少し話をしたけど、トレーニングウエアの下からも筋肉隆々ぶりがしっかりと伝わってきた。腕も、ホンマにピッチャーかよ?と思うぐらいの太さ。動きを見せてもらっても可動域の広さは一目瞭然で、自主トレ中から相当なトレーニングを積んできたことが分かった。

 実際、昨年のシーズン終盤、ポストシーズンと投げまくったけど、何ともなかったもんね。オレの時代は球児がおることの安心感が先発投手陣にあったけど、同じ感情を今の先発陣も呉昇桓に抱いているんやないのかな。

 話を安ちゃんに戻すけど、ようここまで復活したと思うよ。30歳前半の頃は先発に強いこだわりを持っていたけど、年を重ねるにつれ、中盤ぐらいから相手打線につかまることが多くなっていたからね。1イニングなら十分に投げられるからね。まっすぐもまだまだ衰えてはいない。

 先発としてのプライドを捨て、リリーフをやるようになったけど、そこに至るまではいろんな葛藤があったと思う。2011年は1軍での登板が1試合。一度はクビを覚悟したこともあるだろうしね。

 オレも34歳で日本ハムをクビになったけど、そこから自分と向き合って、リセットできたことで、その後に長い野球人生を送ることができた。そういう意味では今の安ちゃんはかつての自分に重なるし、40歳になってもバリバリやってほしいと思う。

 「僕は間近で下さんの姿を見てきました。それを阪神の後輩たちに伝えることも僕の役目です」

 あるとき安ちゃんはそんな風に言ってくれた。その言葉はすごくうれしかったけど、今の阪神の後輩たちは安ちゃんの姿を見ている。今シーズンも体には気を付けてもらって、元気な安ちゃんの投球を楽しみにしたいと思う。

 

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