下柳剛のシモネタ発見

夢にも思わなかった城島との“再会”長崎県人バッテリーで勝ったけど…

[ 2014年7月21日 05:30 ]

 ごぶさたしております。どうも、下柳です。いやー、夏ですな。高校野球の地方大会も、各地で本格化してきとるね。

 19日の土曜日には母校・瓊浦が初戦を迎えた。結果は5―4で佐世保実に勝利。大会3連覇を狙っていた強敵やったから、弾みがつく勝利やないかな。オレがプロに入団した1991年以来遠ざかる甲子園に、今年こそは何とか出てほしい。

 さて、それでは、先週に引き続き、城島健司について書かせてもらうことにしますわ。

 まさか、城島と再び同じチームでやることになるなんて、夢にも思わんかったよね。しかも、阪神で。アイツとの思い出を挙げるなら、やっぱり長崎県人バッテリーで勝てたことやろう。

 印象に残っとるのは、2010年6月4日のオリックス戦(甲子園)やね。オレは7回まで無失点に抑えて、8回からは2番手・西村憲にマウンドを譲った。試合はそのまま6―2で勝ったんやけど、問題は試合後。クラブハウスのロッカーで、城島がおもむろに話しかけてきた。

 「シモさん、なんで7回でマウンドを降りたんですか! 完封とかそがんできるもんやなかですよ。最後まで投げんといかんでしょう!」

 思わず、オレもオイ、コラッ! って突っ込んでもうたわ。すでにオレは中5日で西武戦での先発が決まっていた。降板時点での球数は79球やったけど、次戦へ向けた準備も大事。オレも納得しての降板やっただけに、さすがに腹が立ったよ(笑)。しかも「完封とかそがんできるもんやなか」は余計やろ(笑)。

 グラウンドを離れても、長崎県人同士やから交流はあったよ。オフには地元で県人会のイベントもやったしね。子どもたちを集めての野球教室とかね。しかも、ヤツはオレを会長にさせといて、去年は欠席しやがった! 引退後、釣りとゴルフに興じてるくせに、そのイベントだけは休んだらアカンやろ(笑)。

 沖縄のキャンプ中にも、県人会で飯を食いに行ったこともあったな。阪神の宿舎近くにある豚しゃぶ屋さんへね。オレ、城島、今は社会人野球・三菱重工長崎で頑張っている野原将志、そして長崎県出身の球団広報の4人やったかな。もちろん、ああだ、こうだ、と盛り上がるんやけど、1人だけ静かなヤツがおった…。

 そう、野原将志。まあ、その時点でアイツは1軍経験はなく、ベテランのオレ、城島に囲まれたら、なかなかキツイわな。「自分なんかが、何も言えるわけないですっ」って。去年限りで阪神は退団になったけど、地元長崎でもう一花咲かせてほしいよね。

 城島が現役引退するときは、記者会見の前に連絡があった。

 「シモさんより先に、辞めることになりました」

 まだ、アイツは1年契約が残っていたから、聞いたときは本当にビックリしたよ。でもね。オレはすぐに言ってやった。

 「おい、お前の給料オレによこせ! オレがお前の分まで頑張ってやるから!」

 さすがに、アイツもそれを聞いて笑っとったわ。まあ、打つだけなら、全然できたんやろうけど、やっぱり肘が悪くてキャッチャーをできないことが許せんかったんやろうな。得意の打撃に専念してやれば、楽しく終えることもできたと思うけど…。もしも、オレに同じように契約が残っているのなら、どんな形でも野球をやっていたやろう。そんな話しをしていると、アイツは最後にこう言ったんや。

 「シモさん。これ以上続けていると、野球を嫌いになりそうです」

 野球小僧として、そこだけは譲れなかったんやろうな。

 阪神の若手投手に対しては「オレの言うこと聞け!」という感じでリードしていたけど、オレに対してはいろんな気遣い、工夫をしてくれていたように思うね。一つ面白かったのが、城島から出される「首振れ」のサイン。オレはリズムが悪くなるのが嫌で、基本的にはサインに首を振らなかった。自分の投げたいボールを要求されれば、頷くという感じでね。

 城島は打者との駆け引きで首を振らせようとするんやけど、なんか可笑しくてね。笑いをこらえるのが大変やったよ。

 最後に。城島とはCSのゴルフ番組でも競演したことがあってね。残念ながら、スコアはアイツの方がいい。オレもまともに当たれば、飛距離は負けないけどね。でも、なかなか芯には…。お互い忙しいけど、時間を見つけてガチンコ勝負したいよね。オレも今季はベストスコア「92」を出したしな。

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