下柳剛のシモネタ発見

“プロ意識”の高かった工藤さん オレは…しこたま飲んだったよ

[ 2014年6月19日 05:30 ]

談笑する下柳氏(左)と工藤氏
Photo By スポニチ

 ごぶさたしております。どうも、下柳です。いよいよサッカー・ワールドカップも開幕しましたね。スポニチ・アネックス読者のみなさんも、注目でしょう!

 注目といえば、女子ゴルフツアーのサントリーレディースで、工藤公康さんの娘さんが5位に入ったようですね。ということで、今回は工藤さんとの思い出から書き始めますわ。

 工藤さんと一緒にプレーさせてもらったのは、西武からFA移籍してこられた1995年やった。当時、ダイエーね。

 春季キャンプ、ブルペンでピッチングを見たとき、素直に「うわっ、レベルが違うわ」と思ったよね。ストレートのコントロールはもちろん、カーブの曲がりは鋭いし、大きい。

 フォームも安定感抜群やった。上背はないのに、それだけの球を投げられる。ブルペンでは、よく見させてもらった。特にオレが見ていたのは、下半身の使い方。ムダがないというか、軸足、踏み出す足どちらも抜群に上手い。参考にはさせてもらったね。

 そういう技術的なところももちろん、凄いんやけど、グラウンド以外のことでも感心させられることがあったよ。その年、ダイエーはオーストラリアのゴールドコーストでキャンプをしとった。まあ、食文化の違いもあって、オレは一切、宿舎でメシを食わんかった。でもな、工藤さん、同じく西武からその年にFA移籍してきた石毛(宏典)さんは、宿舎の食事会場で毎日食べている。

 肉、魚、野菜のバランスもあるんだろうし、ゆっくりと時間をかけて食べていた。そのあたりの高い意識なんかも、長く一線でプレーをしていた秘訣なんやろうね。

 で、オレはどうやったかと言うと、さっきも書いたように宿舎のメシが合わんかったから、夜な夜な外食に出かけとった。ゴールドコーストに「天馬」という日本食のお店があってね。キャンプ中だけでなく、先乗り自主トレも合わせて1カ月間、まあ、お世話になったよ。

 そこに、デミ・ムーア似の店員がおってね。ショートカットで、当時20台ぐらいかな。味も良かったけど、その子を目当てに、というのもあった。

 さすがに、何度も通っていると、店長さんともよく話すようになる。その店長さんは関西出身で、南海時代からのホークスファン。「実は…」と切り出された。

 「僕は、ホークスファンですから、下柳さんのことも存じております」

 あるとき、ワインを3、4本差し入れしてもらった。でも、それだけで終わらんかった。

 「下柳さん、もし良ければバイト終わりに、うちのお店の子と食事行ってもらって良いですよ」

 渡りに船とは、このことを言うんやろう。オレが狙っていたデミ・ムーア似の子を、紹介してくれるという。もう1人、店の女の子と足利(豊)もまじえて、4人で宿舎で飲み直すことになった。

 片言の英語でも、飲み始めると、やっぱり盛り上がってくるわな。オレは向こうのフォーエックスというビールがお気に入りでね。滞在中の1カ月で、しこたま飲んだったよ。

 その夜も、当然、フォーエックスを浴びるように飲んだ。日本人2人、豪州人2人のカップリングやったけど、ええ感じ。電話番号も交換して…。でも、そのときは何~もなく、終わった。というか、最後まで何もなかった。これは、マジ。やっぱり、憧れは憧れで終わる方がええやんか。何ごとにおいてもな。

 キャンプでは、同学年だった足利、田畑(一也、現巨人1軍投手コーチ)、あと1学年下の江口(孝義、現ソフトバンク2軍トレーナー)とずっ~と一緒におった。いろんな珍道中があったんやけど、それはまた、次週に書かせてもらうことにしますわ。

 では、最後に。春季キャンプ中もそうやったけど、ことあるごとに、工藤さんからは「シモ、お前は酒を飲み過ぎなんだよ!」と怒られていた。でも、当時のオレは…。一切、言うことを聞いてなかったね(笑)。

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