下柳剛のシモネタ発見

勝ちへのこだわりも大切「本気で勝ちにいくからこそ成長できる」

[ 2014年4月14日 05:30 ]

 1週間のご無沙汰です。どうも、下柳です。実は先日、ちょっとした嬉しい出来事がありました。

 今春からお世話になっているNIB長崎国際テレビ「あさじげ×ZIP!」の収録で、長崎へ帰っていた時ですわ。折しも高校野球春季長崎県大会が開催中。母校・瓊浦が勝ち進んでいたので、長崎県営球場での準決勝を観戦してきた。

 当時の仲間たちと一緒に、スタンドでね。ユニホームはオレたちの時と変わってない。監督も同じ、安野俊一監督。それだけで、自然と懐かしい気持ちになるわな。

 結果を書くと、佐世保工に6―5で逆転勝ち。これまで、オレが卒業以来、見た試合は全部負けとったけど、初めて勝ってくれた。相手チームの失策に助けられた部分もあったけれど、夏へ向けて楽しみが増えたよね。

 最後は島原農に敗れて準優勝か。夏の選手権はここに、選抜出場校の創成館(春の県大会は出場免除)も優勝戦線に絡んでくる。長崎も他に海星、長崎日大、清峰、佐世保実など強豪校が目白押しで簡単に勝ち抜くことはできないけど、23年ぶりの甲子園目指して頑張ってほしいよね。

 その長崎で言えば、2007年から開催している「下柳剛ドリームカップ・少年ソフトボール選手権大会」は、オレ自身すごく思い入れがある大会やね。

 オレは子供のころ、ソフトボールチームに入って毎日、毎日、球拾いに明け暮れとった。

 決して上手い選手ではなかったけれど、大人になったら「プロ野球選手になりたい」ということは漠然と思っとった。

 江平中学へ進んで、本格的に野球をやり始めてからは、どんどんその思いは強くなっていった。瓊浦へ進学して、さらに野球に打ち込むようになってからは、いつしか、目標になってね。

 試合、あるいは日々の練習を通して、自分に何が足りなかったのかを反省して、反復練習するという繰り返しやった。

 『継続は力なり』

 オレの野球人生を振り返れば、その言葉が一つの指針になっとったわね。どんな小さな事でも、コツコツと続けていく。一つ一つを我慢強く積み上げ、最終的に目標を達成する。いまソフトボールをやっている長崎の子供たちには、そんな大人になってほしいと強く願っています。

 オレは野球(ソフトボール)を通じて、いろんなことを学ぶこともできた。その一つが挨拶。挨拶はその人の人格を表す、とまで言われとる。

 だから、子供たちにはしっかりと挨拶のできる人になってほしい。

 それと、もう一つは感謝の気持ちを持つということ。お父さん、お母さん、先生、先輩、友達がいろんなことを教えてくれる。

 それだけやない。いまソフトボール、野球ができているのも、お父さん、お母さんが働いてくれているおかげ。バットやグラブは安い買い物やない。そこでの感謝を気持ちを忘れるようでは、技術も上手くならない。常に心に感謝を持ちながら、日々の生活を送ってほしいよね。

 この大会を通じては、勝ちにこだわることも経験してほしい。本気で勝ちにいくからこそ、心も体も成長できる。勝てば大きな喜びが得られるし、負けて味わう悔しさはきっと将来への糧になる―。そんな思いを抱きながら、毎年、大会を見つめてるんや。

 ここまでは子どもたちへの思いばかりを書いてきたけど、オレ自身、白球を追いかける子供たちの姿に随分と刺激をもらっていたよね。

 あれは08年の第2回大会の決勝戦やった。

 高田(こうだ)小学校のエース高瀬雄大君(当時小学校6年)が走塁時に鼻血を出すアクシデントがあった。それでも鼻にティッシュを詰めながら、最後までマウンドを守り抜いた。しかも、ノーヒットノーランでね。その子には、文句なしでMVPを贈ったよ。

 「自分が投げたい、勝ちたい」

 そんな強い思いが、オレには伝わって来た。その時は11月に右膝のクリーニング手術したばかりでリハビリ中の身やったけど、オレも負けてられん! と思ったもんや。

 その高瀬君やけど、何でもスポニチの記者によれば、いまは長崎西のキャプテン、ショートを任されているみたいやね。

 しかもドラフト候補選手になっているとか! 「いずれはこの大会からプロ野球選手が出てくれれば」という思いもあったから、それを聞いてすごく楽しみやね。あとは高校野球生活も残り少ないけど、悔いを残さんように頑張ってほしい。

 最後になってしまったけど、大会の運営には瓊浦のOBを中心にすごくたくさんの人が力を貸してくれている。会場を押さえることだって大変なことやし、大会当日は日の出前からグラウンドの設営、ライン引きをしてくれる。

 後輩に測量士がいてね。そいつのおかげで、滞りなく準備ができたり。長崎県庁の職員の方、あるいは地元テレビ局の方々の協力もある。毎年のことやけど、本当に感謝のきもちでいっぱい。その人たちの思いに応えるためにも、これからも大会を続けていきたい。

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