日めくりプロ野球 7月

【7月2日】2000年(平12) 何かが起こる日曜日 “勝ち逃げ”小林雅英、初の珍記録

[ 2009年7月1日 06:00 ]

小野(左)が投げる日曜日に勝ち続けたロッテ。小野がに白星が付かない時は小林雅(右)が拾った
Photo By スポニチ

 【ロッテ5-4オリックス】何かが起こる日曜日のロッテ。小野晋吾投手が投げると負けない日曜日のロッテ。4月23日、オリックス5回戦(仙台)に10-6で勝って以来、ここまで1分けをはさんで9連勝。小野が5回で降板してたオリックス14回戦(函館)もやはり“起こった”。
 4-4と同点の8回裏、2死一塁でオリックスは代打に小川博文内野手を起用。ロッテも左腕藤田宗一投手から右の小林雅英投手にスイッチした。その2球目、小林のボールは清水将海捕手のミットにかすりもしない暴投。ボールがバックネットに転々としている間に、一塁走者のイチロー右翼手は一気に三塁を狙った。

 清水のボーリック三塁手への送球は見事“ストライク”。俊足のイチローが足に溺れ憤死。8回のオリックスの攻撃は終了した。小林の投球成績は球数2、打者は0と記録された。
 9回、ロッテは1死一、三塁でこの試合3番に抜擢された大塚明左翼手が左中間フェンス直撃の二塁打で勝ち越し。裏はブライアン・ウォーレン投手が締めくくり、ロッテは日曜日10連勝を飾った。
 勝利投手になったのは、記録上打者に“1人も投げていない”小林。プロ野球史上、80年に南海・金城基康投手、81年に同じくホークスの三浦政基投手が、牽制球で走者を刺し、打者0でセーブを記録したことはあったが、白星が付いたのは初めて。2球で勝利投手は30人で31度(西武・橋本武広投手が2度記録)あったが、いずれも打者1人を打ち取っていた。
 「いやぁ、今年の運全部使っちゃったなぁ。勝ち逃げ投手とでも呼んでください」と上機嫌の小林。ワイルドピッチで大ピンチを迎えるところが、イチローが足に自信があったゆえの“暴走”で、勝ちを拾った。
 10連勝の中で、うち8勝は“サンデー晋吾”こと小野。残り2勝は小林が拾ったものだった。6月18日、千葉マリンでの近鉄14回戦。延長10回に、諸積兼司中堅手の中前サヨナラ適時打で2回3分の1を1安打無失点に抑えた3番手の小林が勝利投手に。10連勝となった7月2日の試合も、小野-藤田、そして小林のリレー。小野がつき、藤田がこねた“白星”を最後に食らった。以後、小林は閉幕まで黒星が付かず、8連勝。先発失格からリリーフに転向したのが幸いしてプロ2年目で2ケタ勝利の11勝を挙げた。
 しかし、“サンデーロッテ”の神話は小野の戦線離脱とともにストップした。7月9日、日本ハム16回戦に8-4で勝ち、日曜日9連勝となった小野だったが、ひじ痛を起こし6回途中で降板。翌週16日の西武18回戦(千葉マリン)は武藤潤一郎投手が先発。乱打戦の末、延長10回8-9敗れた。敗因の1つは、1点リードの8回に登板した小林が同点打を浴びたこと。それでも黒星は付かず、日曜日の幸運は小林にとってまだ生きていた。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る