日めくりプロ野球 5月

【5月9日】2009年(平21) そんな…審判がカウント勘違い 激怒の大村直之タッチアウト

[ 2010年5月1日 06:00 ]

 【日本ハム3―2オリックス】スコアボードの表示ミス、審判の不注意と勘違いが招いた“悲劇”でオリックスは3連敗を喫した。
 札幌ドームでの日本ハム7回戦、1点を追うオリックスは3回1死一塁で2番山崎浩司遊撃手が打席に入った。カウント1―2からの4球目、川口亘太球審は山崎のハーフスイングを取りストライク。2―2になった。

 ところがスコアボードの表示は1―3となった。山崎も日本ハム・大野奨太捕手も、川口球審も両軍ベンチもこれに気がつかなかったのか、気づいていても言わなかったのか、表示はそのままで試合が続けられた。
 山崎は藤井秀悟投手の5球目をファウルにし、カウントは2―2のまま、のはずだが、訂正されないスコアボードは2―3に。一塁走者の大村直之右翼手は山本隆造一塁塁審にカウントの確認をした。山本塁審は「2―3」とこたえた。
 6球目。“フルカウント”と思い込んだ大村はスタートを切った。判定はボール。四球だと判断した大村は途中で走るスピードを緩めた。大野は二塁へ送球。大村はタッチされて鈴木章太二塁塁審は「アウト」をコールした。
 ワケが分からないのは大村だ。「山本塁審に確認したらフルカウントと言った。だからスタートを切ったんだ」と主張。大石大二郎監督も猛抗議した。
 約10分の抗議で大村のアウトが取り消されるわけでもなかった。審判団は2死走者なし、山崎のカウントは2―3で試合再開をすべく、2万6000人の観客にマイクを使って説明した。
 「大村選手がカウントを勘違いした」ためアウトになったと審判団は場内放送でファンに伝えた。これが火に油を注いだ。大村はわざわざ一塁塁審にカウントを確認していた。それでフルカウントと言われて走ったというのが事実なのだから、オリックス側は激怒。大石監督が再度、審判団に詰め寄り「審判が勘違いしたと放送し直してほしい」と要求。しかし、かたくなに拒否され、半ば強引に試合再開を促してしまった。
 決して本調子ではなかった藤井はこれで息を吹き返した。7回まで粘りの投球をみせ無失点に抑え、日本ハムはリリーフが打たれたものの1点差で逃げ切った。
 試合後、山本塁審は「僕の勘違いです」と認め、川口球審も「スコアボードを訂正しておけば、問題は起こらなかった。反省しています」と詫びたが、後の祭り。怒りの収まらない大村は打率3割3分のハイアベレージを残していたが、以後の3打席は力んでしまい凡退。切り込み隊長不発でオリックスの連敗脱出はならなかった。
 後日、山本塁審には厳重注意と当該試合の出場手当て3割減、他の3人の審判にも厳重注意処分が下された。

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