日めくりプロ野球 5月

【5月26日】2006年(平18) 交流戦8連勝 斉藤和巳、2年目でセ界制覇!

[ 2009年5月1日 06:00 ]

中日を完封し、セ全球団から勝ち星を挙げた斉藤(左)は女房役のの的場捕手と抱き合って喜ぶ
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 【ソフトバンク5-0中日】走者がいても慌てることはない。注文どおり最後の打者を併殺に仕留めると、マウンド上の背番号66は女房役の捕手と抱擁。満面の笑みを浮かべた。
 散発4安打9奪三振。三塁を踏ませず「今日の投球なら1点あれば十分だった」とソフトバンク・王貞治監督をうならせた、エース斉藤和巳はシーズン初完封で6勝目を挙げた。
 「テンポが悪かった」と完封しながらも反省の弁を口にした斉藤。4回まで8奪三振。最速149キロのストレートで押したが、66球も投げていた。完投するために5回からギアチェンジし、打たせて取る投球に。残りの5回は58球で料理した。

 斉藤を「日本一の投手」と評価する中日・落合博満監督も打つ手なし。コメントらしいコメントも語らず、グラウンドを後にするしかなった。
 前年の05年から始まったセパ交流戦。斉藤は05年5月11日の広島2回戦(ヤフードーム)で完封勝利を挙げて以来、これで8勝負けなし。中日から白星を飾り、セ6球団すべてに勝った球界初の投手になった。「あまりこだわりはない。全チームにまんべんなく勝てたのはうれしい」と斉藤。自身の8連勝よりもチームの3連勝の方が嬉しかった。
 交流戦に入って以降、3連勝がなかったソフトバンク。7勝7敗と一進一退の戦いが続き、交流戦開始時に首位だったチームは一時4位まで後退した。なんとか持ち直し、2位まで戻ったが、弾みをつけるためにも、交流戦初の3連勝をやり遂げたかった。
 それほどまでに連勝にこだわったのは、06年から斉藤に付いた「選手会長」という肩書きが大きく影響していた。責任感の強い右腕はベンチ入りもしない、いわゆる“あがり”の日でもチームに帯同し、どんな試合でも必ず最後まで見守った。「(会長という立場を)自分で意識しているようだ。先頭に立ってチームを引っ張っている。役職がいい方向に作用している」と王監督の信頼は厚かった。
 交流戦の連勝記録は6月1日の阪神戦で0-4と敗れてストップしたが、さらに巨人、広島からも勝ち星を挙げ、2年間で計10勝に。これも両リーグ通じて初の2ケタの大台突破となった。この年斉藤は最多勝利、最優秀防御率、ベストナイン、沢村賞を03年以来、3年ぶりにそれぞれ獲得。さらに3回目の最優秀投手と初の最多奪三振のタイトルホルダーにも輝いた。
 しかし、07年の6勝を最後に斉藤の雄姿は5年目を迎えた交流戦が始まってもマウンドで見ることはできない。右肩腱板を傷め、その修復手術を施したが、復帰にはまだ時間がかかりそうだ。5割付近を行ったり来たりする09年のホークス。ファンからすれば「カズミがいたら…」と考えたくなるような戦いが続いている。それでも今は我慢の時。焦らずにカムバックするその日のため、ファンも斉藤自身も耐える日々だ。

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