日めくりプロ野球 4月

【4月22日】2007年(平19) 仁志で始まり金城で締めた!横浜46年ぶりの快記録!

[ 2009年4月1日 06:00 ]

起死回生のサヨナラ逆転弾を放った金城(左)は生還後、チームメイトと抱き合い喜びを分かち合った
Photo By スポニチ

 【横浜4-3広島】前日打った中前打のイメージがまだ鮮明にあった。だからこそ、劣勢の場面でも「落ち着いて打席に入れた」。
9回裏、1死一塁。1点ビハインドの横浜の打席にはここまで打率1割9分2厘と不振にあえぐ金城龍彦中堅手。前の3打席の内容を見る限り、期待薄だったが、前日の21日にヒットを打っていた広島・永川勝浩投手が対戦相手だったのが幸いした。

 142キロの内角球をコンパクトに振り抜いた打球は夕日を浴びながら、快音とともにあっという間に右翼席に吸い込まれた。逆転サヨナラ2ラン!横浜スタジアム名物の汽笛の音が鳴り響き、ダイヤモンドを一周する金城を祝福。生還すると、横浜ナインにミネラルウオーターをかけられるわ、蹴られるわの大歓迎を受けた。
 金城の目元が濡れているのは、ひっかけられた水のせいだけではなかった。「開幕からチームに迷惑ばかりかけていた。やっといい仕事ができた」とお立ち台で男泣き。開幕からなかなか連勝できず、5割を行ったり来たりしていたベイスターズ。チーム最多の17三振を記録し、金城の1本が出ていれば…という試合は1つや2つではなかった。
 広島戦前のヤクルト戦では寝違えて首を痛め、2試合欠場。大矢明彦監督から休養指令が出た時は「泣きそうな顔をしていた」(大矢監督)。それだけに05年7月14日の広島戦以来の自身3度目のサヨナラ弾は、ようやく仕事ができたことの安堵の涙だった。
 横浜は前日の21日も代打種田仁内野手の逆転サヨナラ二塁打で3-2と広島に勝ち、2試合連続逆転サヨナラ劇を演じた。96年4月12、13日の巨人戦以来、11年ぶりの胸のすく勝ち方だったが、この日はさらに久々の快記録を打ち立てた。
 初回、1番仁志敏久二塁手が自身20本目の先頭打者本塁打を放ち、締めが金城のサヨナラ弾。横浜が最初と最後の打者の本塁打で試合にけりをつけたのは、大洋時代の61年(昭36)4月8日の開幕戦、対広島1回戦(川崎)で初回に近藤昭仁二塁手が、9回に4番桑田武三塁手がサヨナラ本塁打を放って以来、46年ぶり2度目のことだった。
 一方、広島は同一カード3連勝だったはずが、2戦続けて守護神がやられ開幕から7カード連続負け越しの球団ワースト記録となってしまった。「打たれたのだから悪い球。自分が全部悪い」と金城同様、永川は目元を真っ赤にしていたが、こちらは悔し涙。実はキャンプ中に右肩を痛め、思うようなボールを投げられない状態だったことをチームメイトはほとんど知らなかったという。それでも横浜戦の前まで1勝4セーブをマークしたが、ついに2戦連続して痛打を浴びてしまった。
 広島の負の連鎖はなおも続いた。悪夢から2日後の4月24日、今度はナゴヤドームでの中日3回戦で延長12回の末、またまたサヨナラ負け。永川は9回の1イニングを抑えたが、最後は横山竜士投手がやられた。3試合連続サヨナラ負けはセ・リーグでは78年9月の中日以来、29年ぶりの不名誉な記録で、広島としては初の体験。広島はこの年、12球団ワースト2位の9試合のサヨナラ負けを喫した。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る