日めくりプロ野球 3月

【3月31日】1994年(平6) ヤクルト新マスコット決定!名前は「つば九郎」

[ 2010年3月1日 06:00 ]

中日戦を前に落合監督を訪問したつば九郎。落合監督にメタボ気味の腹をつままれる
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 ヤクルトが古田敦也捕手のサヨナラ安打で中日とのオープン戦に勝ち、11勝10敗で勝ち越してシーズンに突入することになった夜。東京・丸の内の東京会館でスワローズの激励会が行われた。球団初のリーグ2連覇を達成、野村克也監督の下で3連覇を目指すチームに席上、“新戦力”が発表された。
 応募総数3万4644通の応募の中から、球団のマスコットの愛称が「つば九郎」に決定。4月9日の神宮球場での開幕カード、阪神戦から登場することになった。

 名前の意味はツバメの別名「つばくろ」から来たもので、それに野球は九回まで九人の男たちがやるスポーツという“原点”を組み合わせた。「古めかしくもあるが、カタカナ全盛の時代に古い言葉をひらがなと漢字を使って表現した。逆にそれが新鮮。それに結構かわいい愛称になった。ちびっ子ファンや女性にも親しんでもらえるのでは」と酒井球団社長もお気に入りの命名となった。
 デビュー当初、球団マスコットの中ではあまり目立つ存在ではなかったつば九郎だが、ここ数年はかなり“頑張っている”。特に同じ94年デビューの中日のマスコット「ドアラ」が08年あたりから「キモカワいい」と評判になり、その“著書”「ドアラのひみつ」が好調な売れ行きをみせると対抗意識が芽生えた。わざわざ名古屋まで遠征し、ドアラに挑戦状をぶつけてナゴヤドームで“対決”。09年2月には「つば九郎のおなか」という自らの“メタボ体型”をタイトルにした本を出版。ドアラを意識した活動を続けている。
 一方で、08年7月10日の横浜11回戦で主催試合1000試合出場を達成。宮本慎也内野手、青木宣親外野手から花束が贈られるなど、本業もしっかりこなしていた。報道陣から“偉業達成”のコメントを求められると、筆談で「まだまだつうかてん。2000しあいめざします。このなつのもくひょうは、ほしのじゃぱんいり」と、北京五輪を目指す心意気も見せた。
 09年12月、つば九郎は東京・新橋の球団事務所で、16年目にして初の契約更改に臨んだ。名前にちなんで年俸2896円プラス出来高払い、それにヤクルト飲み放題で合意。ドアラを意識したオプションとして、バック宙ができたら、年俸2896万円になるというまさに賭けのような条件で契約した。ただし、子供を泣かせた場合とペンギンに間違得られた場合などは大幅減俸にもなることを約束させられた。
 鈴木球団社長兼オーナー代行に「ドアラに勝ち、マスコットで1番になる」と誓った。2010年は東京23区内をくまなく訪問し、ファン獲得作戦を立てている。チームの9年ぶりの優勝に貢献し、ドアラに勝つことが出来るのか。つば九郎の戦いはもう始まっている。

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