日めくりプロ野球 3月

【3月20日】2008年(平20) ダルビッシュ 史上初開幕戦で1―0完封&2ケタ奪三振

[ 2010年3月1日 06:00 ]

5回のピンチに西岡を打ち取り、雄叫びをあげるダルビッシュ。この年、16勝をマークした
Photo By スポニチ

 【日本ハム1―0ロッテ】球速134キロのスライダーにロッテの4番・サブロー右翼手のバットは真っ二つに折れた。打球は力のないピッチャーゴロ。背番号11はガッチリつかんで、一塁へ送球。試合時間2時間29分のゲームは、日本ハム・ダルビッシュ有投手のワンマンショーで幕を閉じた。

 地元札幌ドームでロッテを相手に4安打1四球10奪三振、124球の力投。日本ハムの開幕戦完封勝利は99年4月3日に岩本勉投手が対近鉄1回戦(東京ドーム)でマークして以来9年ぶりだったが、先輩右腕をはるかに上回る記録付きのシャットアウトだった。
 開幕戦を1―0で完封した上に、2ケタ三振を奪ったのはプロ野球史上初めての快挙。スタンドで見守った身重の紗栄子夫人も大喜びだったが、ダルビッシュは「いい胎教になった?1―0だったし、ハラハラしたんじゃないですか」と、球史に残る記録をことさらに誇ることなく、笑顔でファンの声援に応えた。
 達成すべくして達成した記録だった。初回、先頭打者の西岡剛遊撃手には“新兵器”で三振を奪った。「せっかく教えていただいたのだから、最初の三振はこれで取りたかった」と、ウイニングショットに使ったのはフォークボール。1月に一緒に自主トレを行う機会を得た、野茂英雄投手に伝授されたボールだった。
 最大のピンチは5回2死満塁。ロッテの小林宏之投手も1安打投球を演じている真っ最中。先に点を取られるわけには行かないダルビッシュは西岡に今度はストレート勝負。152キロで一ゴロに打ち取ったが、相手は俊足。一塁ベースカバーに入るダルビッシュは懸命に走った。間一髪のタイミングだったが、判定はアウト!「ヨォッシ!!」という雄たけびを上げた。「一生懸命走りましたよ。先に点取られたら後で何を言われるか分からないし」。
 ここからさらにギアをチェンジし、6回以降は打たせてアウトを稼ぐ投球パターンに。三振があと1つで2ケタということを知ってか知らずか、9回1死後に代打で登場した橋本将捕手をスライダーで三振に切ってとり、ギリギリで10個の大台に乗せた。
 ダルビッシュの完封はこれで7度目。初完封の05年9月18日、対楽天戦こそ12点リードに守られての楽な勝利だったが、以後は最大でも3点しか入っておらず、1―0の完封劇は最多の3度目だった。
 開幕戦完封のダルビッシュは同年16勝(4敗)で防御率1・88。翌年も15勝(5敗)で、防御率はさらに良くなり1・73。防御率1位のタイトルを獲得した。
 あれからちょうど2年。2010年のパ・リーグペナントレースは開幕する。4年連続のオープニングゲーム先発を務めるダルビッシュはどんな投球を見せるのか、試合開始は午後1時、札幌ドームでソフトバンクを迎え撃つ。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る