日めくりプロ野球 2月

【2月14日】1981年(昭56) やっぱりチョコはロッテ!愛甲、バレンタインデーに280個

[ 2008年2月6日 06:00 ]

甲子園のアイドル、ロッテ・愛甲はバレンタインデーでチョコ280個をゲット。本社の販売促進にも貢献した
Photo By スポニチ

 きょうはバレンタインデー。この日に女性から男性へチョコレートを贈るというイベントは、日本ではかれこれ半世紀になるといわれているが、キャンプ中のプロ野球選手へ愛の告白、というより応援メッセージを添えて贈るファンは毎年後を絶たない。
 チョコレートが何個届いたか、の類の記事がスポーツ新聞に頻繁に載り出したのは80年代に入ってから。例えば81年、この年一番多くチョコが贈られたのは、ロッテの新人・愛甲猛投手で280個。今で言うところの“イケメン”、当時はハンサム男だった広島・高橋慶彦内野手(08年、ロッテ走塁コーチ)の270個、近鉄・梨田昌崇捕手(同、日本ハム監督、現昌孝)の263個を抑えての球界NO.1となった。
 その前日の13日、キャンプ休日にもかかわらず鹿児島市内のスーパーでのサイン会に愛甲は引っ張り出された。「ロッテ製品のチョコ300円以上お買い上げの方、先着300人に愛甲選手の直筆サインプレゼント」のイベントに女性客が殺到。1時間で10万円以上の売り上げを記録し、本社の販売促進に大いに貢献した。
 ドラフトで指名時には同じ神奈川にフランチャイズを置く大洋入りを熱望し、川崎球場のロッテを嫌っていたが、いざ入団すると「僕が出ることでロッテの商品が宣伝され、売れるなら何でも協力しますよ」と優等生に変身。これまでの甲子園アイドルとは毛色が違う、“アブない”雰囲気をかもし出していた18歳が大人に見えた瞬間だった。
 ロッテといえば、落合博満内野手と1対4のトレードで中日から入団した牛島和彦投手は87年に移籍するなり、ドラゴンズ時代の15倍のチョコが贈られた記録を持つ。「中日の時はせいぜい60個。球団の広報の方に聞いたら、881個届いてるって。驚きましたよ」と牛島。ちなみにロッテで常にチョコランキング上位にいたのが、巨人から移籍し、後にロッテ監督を務めた山本功児内野手。球団最多記録は08年メジャーに挑戦するために巨人輪退団した前田幸長投手で932枚という数字が残っている。
 ところで、これまでチョコレートをバレンタインデーに一番多くもらった選手は誰か。野球のように公式記録があるわけではないので、分かっている範囲内だが、99年に愛甲と同じ横浜高から西武入りした当時の松坂大輔投手の約1200個が最高とされている。球団事務所に贈られてきたチョコはダンボール箱にして5箱分。高知・春野のキャンプ地で直接手渡すファンもいた。
 松坂の甘いもの好きは有名だが、いくらなんでも1200個は食べきれない。そこで松坂は高知県内の養護施設の児童らにプレゼントすることを球団に提案。練習終了後に自ら足を運び、子供たちに手渡した。
 「子供たちが喜んでくれるんで、贈ってくれた人も納得してくれるでしょう」と松坂。食べきれないチョコはどうするのか?という疑問がファンなら抱くはずだが、多くの選手が添えられた手紙には目を通し、チョコは喜んでくれる子供や裏方さん、キャンプ地で世話をしてくれる宿舎の方にというケースが最近では多いようである。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る