日めくりプロ野球 12月

【12月29日】2008年(平20) 北京惨敗 WBC候補落選…西岡剛、1000万円返上します

[ 2009年12月1日 06:00 ]

10年のロッテ新主将となった西岡。西村マリーンズのカギを握る選手だ
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 2年連続3割、自己最多の13本塁打を放った24歳の内野手が4000万円アップの提示に「そのうち1000万円をお返しします」と、自ら申し出た。 契約更改に臨んだロッテ・西岡剛内野手は、3年契約の2年目となる年俸1億7000万円プラス出来高払いでサイン。本来なら1億8000万円だったところを返上したのは「北京五輪でメダルも獲れなかった。3年契約を結んだ時はWBC出場の評価が入っていた。出ないのに受け取るのはおかしい」という理由から。悔しさをにじませ、“自主的減俸”を説明し終わると、思わず唇をかみしめた。
 過去にロッテでは黒木知宏投手が03、04年と2年連続で提示額以上の減俸を自分で申告したが、それは2年連続1軍登板がなしという状態だったため。他球団でも阪神・金本知憲外野手、ヤクルト・宮本慎也内野手が年俸の一部返上を行ったが、裏方スタッフの待遇改善や2軍施設の設備充実など、いわば球団改革の一環として出資したような形。自らの成績、公式戦以外の実績が不本意だからといって進んで稼ぎを削るというのは異例中の異例だった。
 屈辱の二文字が今までオレが、オレがのスタイルに変化のきっかけを与えた。「今までは自分の成績が良ければと思っていたところがあった。来年は自分を見直す分岐点になりそう」。レギュラーに定着して4年。まだ年齢は若いがチームを引っ張る立場になりつつあった。かつてのように怖いもの知らずで振り回し、走りまくっていた頃とは違う仕事がチーム内でも求められるようになってきた。
 文句のない成績を残し、チームをけん引するために西岡が掲げた目標は年間200安打で首位打者を獲得することと、盗塁王の奪回。「WBCのメンバーから外れた悔しさをぶつけたい。返上した分は来季に取り返します」と力強く答えた。
 新たな決意を胸に迎えた09年。才能を引き出してくれたボビー・バレンタイン監督の有終の美を飾るべく、キャンプ中は大好きな酒も断ち、メジャーから日本に復帰した井口資仁二塁手とともに練習することでレベルアップを図った。
 しかし、シーズン前から不協和音が聞こえたチーム状況を象徴するかのように、西岡のバットも湿りがちだった。本塁打は自己記録を更新する14本を放ったが、打率2割6分、シーズン118安打は05年のレギュラー獲得以降、最低の数字に終わった。奪回を誓った盗塁王も26個止まり。膝痛、腰痛の影響は思いのほか大きかった。
 09年12月3日の契約更改では現状維持で合意。減額した分は戻らなかった。「自分もチームも成績が悪い。ふさわしくない金額で申し訳ないが、その分来年は恩返ししたい」。2010年は新主将に任命された。「気が抜けている選手がいれば、誰かが注意しないといけない」と、西村徳文新監督となる来季は嫌われ役になってもチームを変えたいと意気込んでいる。(金額は推定)

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