日めくりプロ野球 9月

【9月28日】2003年(平15) ああ53年ぶり オリックス 最低のプロ野球新記録

[ 2010年9月1日 06:00 ]

 【ロッテ12―5オリックス】ロッテ・福浦和也一塁手のこの日2本目の本塁打が千葉マリンスタジアムの右翼席中段に飛び込むと、53年ぶりに不名誉な記録が更新されてしまった。
 ロッテとの25回戦でオリックスは3回までに8点を失い、年間の失点が878点となり、2リーグに分裂した1950年(昭25)に広島が記録した877失点を上回るプロ野球ワースト記録となった。その後も5点を失い計882失点。「信じられない。聞きたくない嫌なレコードだ」。レオン・リー監督は大きなため息を何度もついた。

 苦しいと言うよりつらすぎる試合の連続だった。4月23日に石毛宏典監督が突然辞任し、レオン監督が後を引き継いだが、5月は5勝16敗、6月は6勝15敗と惨たんたる成績。8月にはとうとう4勝19敗で勝率1割7分4厘まで落ちた。
 原因は投手陣の崩壊にほかならない。4月は防御率4・12だったが、5月以降6月の7・62を筆頭に10月まですべて5点以上。と“投げれば打たれる”状態の試合ばかりだった。
 チーム打率はリーグ2位の2割7分6厘、本塁打は谷佳知外野手が前年の5本から21本、中日から移籍の山崎武司内野手が22本を放ち、02年の102本から174本と大幅アップしたが、点を取れども取れども、底に穴の開いたバケツで水を汲むがごとく失点を重ねる試合の繰り返し。借金40の勝率3割5分3厘は前身の阪急時代にもなかった最低勝率で、球団史上初の2年連続最下位となった。
 最下位が確定していた9月19日のロッテ24回戦(千葉)では、近鉄が持っていたシーズン被安打記録を39年ぶりに塗り替える1398本の被安打数になると、左翼スタンドには「日本経済の再建の前にBWを再建し強いチームを返してください」と書かれた横断幕が掲げられた。ファンの悲鳴にオリックスは5回まで3点リードも、毎度の救援陣が踏ん張りきれず、逆転負け。帰りのバスに乗り込む選手らに「野球辞めちまえ」と罵声が容赦なくとんだ。
 最終的に総失点数は927点、被安打は1534本、被本塁打は207本。規定投球回数に達した投手は皆無だった。13試合も2ケタ得点を記録した打線に対し、投手陣は2ケタ失点試合が27試合を数え、ダイエーには4試合も20点以上奪われた。
 6、7点台の防御率をさまよっていた投手陣は、9月30日からの最後の7試合で5・95となり、なんとか6点台を免れたが、史上最低の記録となった。

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