日めくりプロ野球 9月

【9月22日】2008年(平20) 打てば全勝 小笠原道大&ラミレス ONに並ぶアベック弾

[ 2010年9月1日 06:00 ]

【巨人9―1広島】コンビ結成1年目。巨人の新3、4番がV9真っ只中だった最強ジャイアンツの王貞治、長嶋茂雄が打ち立てた記録に並んだ。
 広島市民球場での広島21回戦で3番小笠原道大三塁手、4番アレックス・ラミレス左翼手が広島・大竹寛投手からそれぞれ本塁打を放ち、シーズン14度目のアベック弾。1968年(昭43)にONが記録した回数に追いついた。

 ONはアベックホーマーが飛び出しても、試合の勝敗は9勝5敗と必ずしも勝利に結びついたわけではなかったが、“オガラミ”の2人が打つとなんと14戦全勝の勝率10割。まさにチームの主砲として一撃で相手を撃沈した。
 まずはラミレス。初回2死二塁でやや詰まりながらもライトポール際に飛び込む先制2点弾。自身がヤクルト時代の03年に記録した40本塁打を上回る41号となった。
 そして3回。今度は小笠原が1死三塁から右中間へ32号2ラン。2発で広島の戦意を喪失させ、巨人は89年以来、19年ぶりの11連勝となった。過去13シーズン18度も11連勝を記録している巨人だが、優勝確率はオガラミアベック弾と同じ勝率10割。数字の上ではあったが、阪神とのデッドヒートもこれで制することができるという確信をナインが抱いた。
 巨人軍の歴史に名を刻んだ小笠原は「偉大な大先輩に並ぶことができて光栄です」と冷静に記録を振り返ったが、移籍1年目のラミレスは「オガサワラという打者と達成できたことを誇りに思う」と“相棒”の存在を称えた。
 9月30日、横浜スタジアムでの横浜23回戦でシーズン15度目のアベック弾を記録。ONのそれを40年ぶりに上回った。ラミレスが「今季一番のスイング」推定飛距離150メートルの特大場外アーチで先制の一発を放てば、小笠原は5回に工藤公康投手からカーブをうまく打った技ありの一発を右翼席中段に放り込んだ。2日前の中日戦で死球を受け、右手小指を打撲。腫れが引かないまま出場し成し遂げた新記録だった。
 85年に阪神のランディ・バース一塁手、掛布雅之三塁手が記録したシーズン16度のアベック弾には届かなかったが、15戦全勝は阪神コンビの12勝3敗1分けを大きく上回り、巨人は阪神と最大13ゲーム差(7月9日時点)あったのをひっくり返し逆転優勝。96年の「メークミラクル」の11・5差以上の奇跡を起こした。
 小笠原、ラミレス2人のアベック弾は31度(2010年9月21日現在)、ONは106度。あと何年、オガラミが3、4番を張るか分からないが、どこまで近づけるか楽しみである。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る