日めくりプロ野球 8月

【8月19日】2006年(平18) 涌井秀章、西武通算2000勝より「興味あるのは香里奈」

[ 2009年8月1日 06:00 ]

11勝目をマークした涌井。球団2000勝より美人モデルの方が気になるようで…
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 【西武8-1ソフトバンク】8回まで3安打1失点。楽に完投できたペースだったが、「途中で代わってもいいと思うくらい飛ばした」という西武・涌井秀章投手は、最終回のマウンドを星野智樹投手に託して白星を挙げた。
 ルーキーイヤーの1勝からこの年2年目で11勝目をマーク。ソフトバンク戦初勝利で対戦相手となるパ・リーグ5球団すべてから勝利を挙げたことになった。
 おまけにこの1勝は球団にとって大きな節目となる白星だった。2引き分けをはさんで開幕12連敗した西武が79年4月24日に初勝利して以来、通算2000勝のメモリアル勝利だった。

 82年の入団以来、ライオンズ黄金時代の正捕手として2000勝の大半に貢献してきた伊東勤監督は「先輩たちが築き上げてきた偉大な記録。その瞬間に監督という立場で立ち会えたことは光栄です」と感慨深げ。数々の名場面が走馬灯のように頭の中を駆け巡っていた。
 そんな思い出をしばし振り返っていた指揮官に対し、弱冠20歳の涌井は「2000勝?そんなに興味がないですね」となんとも素っ気ない回答。福岡のクラウンライターから西武へ本拠地ごと移った79年、涌井はこの世に影も形もなかったのだから無理もないことではあった。
 その代わりに涌井は今何に興味津々かを口にした。「興味があるのはモデルの香里奈ですね」。球団史に残る1勝よりも、今をときめく売れっ子タレントの方が気になる年頃なのであった。
 “いまどきの子”だが、激しい闘争心は球界屈指である。8月5日、4度の2ケタ勝利挑戦に失敗し5度目のトライで10勝目を挙げた日本ハム13回戦(インボイス西武)。完封目前で1点を許したことに、2ケタ勝利の喜びはどこへやら、お立ち台では「悔しい」を繰り返した。
 日本ハム・ダルビッシュ有投手とは同級生。大の仲良しだが、ライバル心も強い。2年目の06年、ひと足先に10勝をマークした涌井に対し、ダルビッシュはその投球内容が気になって仕方がなかった。
 8月26日、オリックス16回戦(札幌ドーム)で9勝目を挙げたダルビッシュはインタビューもそこそこに「涌井はどうでした?」と報道陣に逆取材。12勝目はならずソフトバンクに1週間前の仕返しとばかり、3回6失点でKOされたことを知ると「メールを送ってやります。励ます?とんでもない。僕より多く勝っているピッチャーですから、イジメてやります」と茶目っ気たっぷりに笑ってみせた。
 北京五輪、WBCと2人そろって世界の桧舞台に立った同い年の右腕。09年8月時点で2人とも10勝は軽くクリア。最多勝、奪三振王争いを展開している。

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