日めくりプロ野球 8月

【8月1日】2003年(平15) 5日で記録更新!凄いぞダイエー、情けないぞオリックス

[ 2008年7月30日 06:00 ]

本拠地で見るも悲惨な29失点を喫したオリックス。最後の打者日高が寺原隼人に三振に仕留められ、屈辱の3時間44分は終わった
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 【ダイエー29-1オリックス】5安打1人、4安打4人、3安打1人。先発全員2安打以上で計31安打29得点。草野球や高校野球ならいざ知らず、プロ野球でこの大差の試合はあまりにも恥ずかしいものだった。1試合29点はパ・リーグ新記録。28点差も同様で、戦前の1リーグ時代の1940年(昭15)4月6日の阪急32-2南海を除けば、2リーグ分裂後の日本記録だった。

 ダイエー指名打者のフリオ・ズレータは5安打中3本が本塁打で打点7、井口資仁二塁手は2本塁打、城島健司捕手、松中信彦も各1本塁打と敵地神戸でやりたい放題。「夏の暑い時期に打線に元気が出てきたね」。王貞治監督は笑顔で多くを語らなかった。大勝とはいえ、相手指揮官のことを思うと心中察するに余りある悲惨なゲームだった。
 王監督の思っている通り、オリックスのレオン・リー監督は今にも泣き出しそうだった。ようやく振り絞るように出た言葉はあまりにも痛々しかった。「投手は誇りを持ってもっとタフに投げないとダメなんだ。恥ずかしいよ」。先発のマック鈴木以下、繰り出した5人の投手がすべて火ダルマになった。3回まで4投手で23失点。5人目の本柳和也投手は6回を投げる異例の“ロング敗戦処理”。8回まで2失点と他の投手から比べれば、“好投”だったが、気持ちがそう続くはずもなく、9回4失点で炎上。「金返せ!」と3回まで怒鳴っていたファンも、あまりの惨状に最後は声も出なくなった。こうなっては打線も抵抗しようがなく、2カ月以上勝ち星のない、5安打1点で杉内俊哉投手に簡単に4勝目を許した。
 1試合だけなら、こんな日もあるさ、で許される。が、オリックスはこれでシーズン3度目、しかも同じホークス相手に20失点ゲームを繰り返していた。その5日前の7月27日、場所は福岡ドームだったが、同カード17回戦でダイエーは32安打26得点の両方ともパ・リーグ新記録を達成。つまり、わずか1週間足らずでダイエーは同じオリックス相手に得点の新記録をマークしたことになる。
 結局、03年のダイエーは対オリックス戦で20点以上記録した試合を4試合も演じた。1951年(昭26)に巨人がシーズン3度の20得点以上を記録したが、それを上回る新記録。巨人は別々の球団相手に記録していたが、同一カードで年間4試合も20得点、20失点があったケースは球界初のことだった。
 ダイエーの年間チーム打率2割9分7厘(プロ野球記録)が凄かったのか、オリックスの対ダイエー戦の防御率7・92が情けないのか。ダイエーは03年、2位西武5・5差、最下位オリックスには33差をつけて優勝、阪神との日本シリーズも制し、その後も優勝争いには必ず絡むチームになっている。03年のオリックスは阪急時代にもなかった2年連続最下位。毎年監督の交代劇が起こる体質はいまだに変わらず、07年まで8年連続Bクラスが続いている。

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