岡本育子の小虎日記

鳴尾浜で、約15年ぶりの再会(9月9日)

[ 2013年9月9日 06:00 ]

8日の鳴尾浜で、15年ぶりに会った矢野正之さん(左)、13年ぶりの星山忠弘さん(右)、1年ぶりの井上貴朗さん(中)の懐かしい投手陣です。左の人は…当時の面影がほぼありませんね。

 2020年の夏季オリンピック、パラリンピックの開催地が東京に決まりました。1回目の投票結果が4時前に出て、決戦の結果発表は5時20分だったんですよね。小刻みにアラームをセットしながら、何とかリアルタイムで「TOKYO」の言葉を聞けました。そのあと二度寝したものの結構疲れが…。さらに昨夜は実施競技の決定。これは0時半くらいだったので大丈夫でしたが、野球の復活はかなわず。東京大会ではレスリングの存続が決まっています。

 それにしても夏と冬を合わせて東京、札幌、長野、東京と4大会も見られるとは(完ぺきに年齢がバレていますね)。夏は約55年周期だとしたら、次に日本で開催される時は…さすがに無理でしょう。とはいえ前回の東京大会は小さすぎましたし、札幌や長野は行けなかったし、バルセロナオリンピックは取材で2週間ほど滞在したものの、自国開催がどんなものなのかピンときません。チケットの入手は大変だろうけど、せっかくだから生で観たいもの。2020年まで体力と気力の保持に励みます!

 さて、きのう8日もスッキリしない空模様ながら、割と涼しくて過ごしやすかったんですよね。しかし私が鳴尾浜へ行ったお昼すぎにまた雨が降り、そのあとお天気は回復。日差しとともに暑さが戻ってきました。帰り際に広がる青空を見上げながら「紅白戦やれたなあ」と久保投手コーチ。なるほど、紅白戦の予定でしたか。それは残念。ここのところ紅白戦は雨ばかりですね。

 鳴尾浜に着いた時、ファーム事務所から出てくる2人の男性と遭遇しました。お互いに「あ」と言いながら名前が出てこなくて、でも絶対に知っている人で。でもすぐに思い出しました。星山忠弘さんと矢野正之さん。もと阪神の投手です。星山さんは関西出身なので以前にもラジオ番組で話をしたんですが、矢野さんは年賀状のやり取りだけで会うのは退団後初!しかも現役時代の倍くらいに幅が広がっていたもんで、顔の輪郭を少し削りながら見ると…はいはい、面影がありました。「あー矢野くん!」「はい!」。ちょっと間延びした対面です。

 そこへもう1人、寮の方から現れたのは井上貴朗さん(38)。井上さんは昨年も小虎日記に写真つきで掲載しましたが、千葉・佐倉高から93年のドラフト5位(同期は藪恵一投手、平尾博司選手、高波文一選手、中里鉄也選手)で入団。1軍では43試合に登板、2勝9敗という成績です。01年に自由契約となりロッテへ移籍、そのあと巨人の打撃投手で野球からは引退。地元・千葉で焼肉店をしていましたが、今は西宮市で会社勤め。ちょくちょく鳴尾浜にも顔を出してくれます。

 94年のドラフト5位で入団したのが矢野正之さん(38)。同期には山村宏樹投手、北川博敏選手、田中秀太選手、川尻哲郎投手がいます。神奈川県立霧ヶ丘高卒、19歳での指名でした。在籍4年間で1軍登板は3試合。退団後、台湾プロ野球にも挑戦しました。今は神奈川で水産卸し会社に勤めていて、実は鳴尾浜近くに取引先の工場があるので年に1回は出張してきているそうです。

 そして、矢野さんが出張の時には「行くよ」と連絡を受け、しっかりお付き合いをするという星山忠弘さん(39)。96年に日本文理大からドラフト4位で入団。同期は、中学でもチームメートだった今岡誠選手、関本健太郎選手、浜中治選手です。在籍は4年、1軍では3試合に投げました。しかし右ひじを2度も骨折し、00年に現役引退。今は大阪で不動産会社に勤めています。矢野さんとは学年が同じ、1つ下の井上さんは「2人で食事をする時は(お酒を)飲まない僕が運転手として呼び出されるんです」とのこと。

 3人とも鳴尾浜でよく話をしたし、当時は今のように取材陣もいなくて私ひとりだけという日がほとんどだったので、みんなしっかり覚えていてくれました。通りかかった平田監督や宮脇マネージャー、石原トレーナーも驚きながら懐かしい顔を歓迎しています。笑ったのは続木トレーニングコーチ。星山さん、井上さんとは「お~久しぶりやなあ」と握手をして、そのまま去り…あわてて矢野さんが「つ、続木さん。僕もいます」。

 怪訝な顔で戻ってきた続木さんに矢野さんは笑顔を向けますが、まだわからない様子。間近でじっくり見つめて、ようやく「矢野?」。よかったですねえ。続木さんだけでなく、石原トレーナーも同じでしたが、久保コーチ、湯舟コーチ、藪コーチの3人はさすが投手出身!皆さん、すぐにわかって一気に昔話が始まりましたよ。

 星山さんは背番号65、矢野さんは58、井上さんは51(1年目は70)。今それをつけているのは全員野手ですね。ちょうど室内で打撃練習中で、懐かしそうな眼差しを向けました。3人とも「現役ではもう知っている選手がいない」と言います。「かろうじて福原と関本くらいですかね」と星山さん。わかるのは監督とコーチだけと笑います。それでもタイガースのことは気になるし、選手たちは頑張ってほしいとのこと。きのうも「試合をやっていると思って」鳴尾浜を訪れたそうです。年に一度と言わず、またぜひ来てください。

 続いて現・小虎である選手の話。前日、佐藤薬品スタジアム(奈良県立橿原公宛野球場)で登板した島本投手。地元・橿原市の出身で、この球場では中学時代によく投げたそうです。プロに入ってからは「1年目に行ったけどチャート付けだったので」投げておらず、昨年は左肩痛で残留。よって7日が初でした。ご両親はもちろん、友達も観戦してくれたとか。いきなり四球だったものの「そんな時もあります」。はい、あとは抑えて無失点でした。

 北條選手に「18Uのワールドカップは見てますか?」と聞いたら「見ましたよ、キューバ戦。えげつないですね。めっちゃ打ってますやん!」という答えでした。日本代表のこと?「打率4割超えとか、いっぱいいますよね。去年の僕らは全然打たへんかったのに。一番打率よかったのが高橋(広島)の3割後半くらいですよ」。なるほど。ちなみに北條選手はどうだった?「1割4分くらい、いや1割あったかなあ(笑い)」…それはなかなかのもので。

 野球の18Uワールドカップは昨夜が最終日。日本対アメリカの決勝が行われ、1点を争う好ゲームでしたが残念ながら3対2でアメリカが勝ち。またも初優勝ならず、です。キャプテンを務めた大阪桐蔭の森捕手は、こらえきれずに泣いていましたね。手が届いたと思った瞬間があるだけに悔しいでしょう。でも16歳から18歳までの若武者たちが、初めて日本代表と同じユニホームで臨んだ今大会。それに相応しい見事な戦いを見せてくれました。これからの野球界が楽しみです。

 最後に、きょうは全体練習がお休みで名古屋へ移動。今回はバス往復なので荷物出しがなく、遠征メンバーのチェックができていません。わかっているのは阪口選手が参加することと、キャッチャーは小宮山選手、小豆畑選手、原口選手の3人であること。原口選手は「今季初遠征!」とニコニコしていました。

 あすの小虎日記は休ませていただき、次は11日に更新します。なお10日のスポニチ紙面『小虎見ッション』(地域限定)は緒方選手の予定です。ぜひご覧ください。
(岡本育子)

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