関西大学野球リーグ

【近畿学生野球・大阪府立大】主力3人が01年以来の1部勝利へ導く

[ 2021年4月23日 20:55 ]

大阪府立大の(左から)大山翔大、生田浩平、鈴木大輔
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 チームの命運を握る存在となった。主将も務める生田は昨秋終了後にチーム事情で内野手から投手に転向。主戦として01年春以来の1部勝利を目指す。

 「野手よりも投手の方が自分のチームへの貢献が高いと思った。自分の力で勝たせたい」

 本格的な投手挑戦は初めてで下半身主導の投球フォーム固めからスタート。「真っ向勝負では負ける」と同じ変化球でも球速、変化の大きさを変えるなどしてバットの芯を外すことを意識する。

 経験が浅い投手陣を、まさにリードするのが鈴木だ。入部当初は内野手だったが捕手不足からコンバート。正妻として初めて戦った昨秋で「力勝負は無理」とレベルの差を痛感。チーム防御率8・33の大幅改善に頭を悩ます。一方で中軸を打つ打撃は「来た球を打つ」と配球を読むことなく昨秋はチームトップの5打点。“1部なれ”した今春はさらなるアップを狙う。

 打線を引っ張るのは大山だ。市西宮高出身で1学年上に山本(現中日)がいた。「山本さんの球を見ていたのは大きい。山本さん以上の球を投げる投手はリーグにほとんどいないので」。昨秋の1部初戦だった大阪市大戦で好投手の塘本から2安打するなど打率・314(35打数11安打)で自信を深めた。

 冬場は食事を含めたトレーニングに励み体重は4キロ増。「(投球に)合わせにいくのではなく強くスイングすること」を意識し「打ち損じがフェンス手前までいく」と飛距離アップも感じている。0勝10敗1分けの悔しさをぶつける春になる。

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