関西大学野球リーグ

【関西学生野球のキーマン】立命大・琉 熱きキャプテンシ―で“全員を日本一の立役者”に

[ 2021年3月30日 17:02 ]

立命大・琉尚矢
Photo By スポニチ

 野球人生で初めて主将を務めることになった立命大・琉は、昨年末の幹部ミーティングでこう呼びかけた。

 「全員を日本一の立役者にしたい。最後まで頑張れない人は、ここで手を挙げてくれ」

 2年夏、腰椎分離と腰の疲労骨折を併発しBチーム(2軍)に回った。エリート街道を歩み続けてきた琉にとって初めての経験。Aチーム(1軍)の球拾いをするのが当たり前の雰囲気に違和感と疎外感を覚えた。「メンバー外も全員“俺が日本一にしたんや”と思えるチームにしないといけない」。熱い思いをナインも理解。誰ひとり挙手することなく、学生コーチを買って出る者もいた。

 コロナ下による1月21日から2月4日までの自粛期間にオンラインミーティングに初挑戦。ここにもうれしい誤算があった。全体ミーティングでは気を使って発言できなかった下級生が積極的に意見。チーム内の風通しは目に見えて良くなった。後藤昇監督も「数年前からずっと“新しいことを入れていこうよ”と言ってきたが、琉を中心にこの学年が動かしてくれた」と手腕を高く評価する。

 琉自身は生まれも育ちも奈良県だが、鹿児島県奄美群島に由来する全国に100人前後しかいない珍しい名字を持つ。昨秋は主に5番・栄枝(現阪神)の後ろを打ったが打率・208。「秋は変化球を振らなかったのでもったいなかった。どれだけ振っていけるか」と打力向上へウエートトレも取り入れた。伝統あるチームに新風を吹かせた男が、さらなるキャプテンシーを発揮し19年春以来のリーグ優勝から悲願の大学日本一へいざなう。

 ◆琉 尚矢(りゅう・なおや)1999年(平11)8月11日生まれ、奈良県葛城市出身の21歳。當麻小2年から當麻ファイターズで野球を始め、白鳳中では橿原磯城リトルシニアに所属。明豊では1年秋からベンチ入りし3年夏に甲子園出場し8強入り。立命大では1年秋からリーグ戦に出場し通算21試合で打率.167、0本塁打、1打点。1メートル72、73キロ。右投げ右打ち。

 ●立命大予想オーダー●
(4)宮 崎(3=創志学園)
(7)山口乃(4=天理)
(9)桃 谷(2=履正社)
(6)池 上(4=報徳学園)
(3)長谷川(4=立命館宇治)
(5) 琉 (4=明豊)
(2)藤 原(4=立命館宇治)
(8)広 田(3=立命館)
(1)村 上(4=津名)

 ▼立命大・後藤昇監督 昨秋出ていなかった池上と宮崎が加わり機動力を使う攻撃ができるようになった。投手陣は有村ら主戦が抜けたが、下級生の藤本らの台頭に期待。短いイニングでも継投でつないでいきたい。

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