関西大学野球リーグ

【関西六大学野球のキーマン】安打製造機だ 京産大・杉野

[ 2019年4月3日 15:37 ]

京産大・杉野
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京産大の杉野は2年生だった17年秋に、野球人生を左右する重大な決断を下した。利き腕を変える――。超の付く難題に挑み、そしてクリアしてみせた。

 「高校時代も遊びでやっていましたし、新しいことに挑戦できるという感覚でした」

 苦肉の策ではあった。2年秋のリーグ戦中に右肘疲労骨折が判明し10月に手術。翌春リーグ戦出場を可能にするため、勝村法彦監督から打診されたのが「左投げ転向」だった。


 投げることはできるが捕球や送球の体勢が今までと全て逆になることが難しかった。特守を繰り返すことで左で投げる動きを体に覚え込ませた。寮では箸を左手に持ち、ひたすら小豆をつかんだ。食事も思うようにできず体重もわずかだが、減った。それでも生まれ持った野球センスを生かし、半年もない期間で転向を実現させた。

 主に「3番左翼」で出場した昨春は守備面に意識が行き過ぎたことで打率・195に終わったが「3番DH」だった昨秋は46打数17安打の打率・370で4度目のベストナインも獲得した。1年春から積み上げた安打数は78となり、過去12人しかいないリーグ通算100安打はもちろん、若狭健司(83年春~86年秋)が記録した京産大最多104安打も視界に入ってきた。「個人的には春に100安打をクリアしたい」と目線を上に置く。

 野球を始めた頃は右投げ右打ち。小学6年で左打ちに転向し大学で左投げ左打ちに。「卒業してからも野球を続けたい」。そのためには結果も求められる。生まれ変わった安打製造機が12年秋、13年春以来のリーグ連覇に導き、自身の野球人生も切り開く。

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