中日・立浪監督辞任 後任候補に井上2軍監督ら 4年連続Bクラス濃厚…低迷からの脱却へ人選進める

[ 2024年9月19日 06:00 ]

セ・リーグ   中日3ー8阪神 ( 2024年9月18日    バンテリンD )

<中・神>険しい表情の中日・立浪監督(撮影・椎名 航)
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 中日・立浪和義監督(55)が18日、今季限りで辞任することを電撃発表した。この日の阪神戦に敗れ、7月29日以来の最下位に転落。クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性は薄れ、4年連続Bクラスが濃厚。成績不振の責任を取り、「結果を出さないといけない年だった。けじめをつけます」と自ら表明した。

 屈辱を晴らしたかった。球団史上初となる2年連続最下位に沈んだ昨季からの逆襲を期したシーズンだった。3年契約の最終年。この日の敗戦で最下位に転落し、立浪監督は淡々と切り出した。

 「このタイミングで言うのはどうかと思うのですが、勝負の3年目に結果を出せなかった。これは自分の責任。今年限りで当然、辞めさせていただきます。けじめはつけます」

 低迷の責任を背負い込み、この日の試合後に球団側に申し入れ、その場で了承された。最終戦となる10月6日DeNA戦(バンテリン)まで指揮を執る。

 4月には6連勝し一時は首位に浮上するなど好発進した。しかし、混戦模様のセ・リーグで得点力不足が浮き彫りとなり失速。課題解消の切り札として獲得した4番候補の中田が腰の違和感で離脱するなど不振も響いた。

 「球宴明けで借金8の段階で、まだまだチャンスはあるとやってきたが、同じような形で負けている試合が多い。就任した時に“3年目に勝負をかける”と。結果が全ての世界ですから。監督が責任を取るのは当然です」

 残り9試合で3位・広島とは大きくゲーム差が開いており、CS進出の可能性は絶望的で、4年連続Bクラスが濃厚。球団は現体制を含めた検証作業に入る一方で、井上一樹2軍監督を軸に、和田一浩1軍打撃コーチや球団OBの山崎武司氏ら後任候補とみられる人材のリストアップを進めていく。生え抜きのスター監督として22年に就任したミスター・ドラゴンズが、志半ばで去る。

 ◇立浪 和義(たつなみ・かずよし)1969年(昭44)8月19日生まれ、大阪府出身の55歳。PL学園では3年時に主将として春夏連覇。87年ドラフト1位で中日入団。88年に新人王、03年に通算2000安打を達成。09年に現役引退。通算成績は2586試合で打率.285、171本塁打、1037打点。487二塁打は歴代1位。13年にWBC日本代表で打撃コーチを務め、19年に野球殿堂入り。22年に中日監督に就任した。右投げ左打ち。

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