「持ってる男」中日・加藤翔平 今季限り現役引退「1軍に昇格できなければ、と決めていた」

[ 2024年9月18日 05:00 ]

中日の加藤翔平
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 中日の加藤翔平外野手(33)が今季限りで現役を引退することが17日、分かった。意外性のある印象深いプレーで魅了した「持ってる男」が12年間の現役生活に別れを告げる。

 今月上旬に球団に伝え、既に首脳陣や選手たちへの報告を済ませた。スポニチ本紙の取材に「開幕前からシーズン中に1軍に昇格できなければ引退しようと決めていました。厳しい世界で12年間もやらせてもらえた。支えてくださった全ての人に感謝しています」と晴れやかな表情で話した。

 上武大から12年ドラフト4位でロッテに入団。1軍デビュー戦となった13年5月12日の楽天戦に「7番・右翼」で起用されると、第1打席で史上初となる新人野手の初打席初球本塁打。同年の西武とのCSファーストSでは、第1戦でポストシーズン初打席初本塁打もやってのけ「持ってる男」と呼ばれた。

 21年6月に交換トレードで中日に移籍。移籍後初戦となった同18日のヤクルト戦でも初打席で本塁打を放ち、近年は主に守備と走塁のスペシャリストとしてチームを支えた。世代交代を進める方針もあり、今季は1軍出場がなかった。

 16年に結婚し、「妻と結婚していなければ、ここまでできなかったと思う。感謝しかありません」と話した。今後は未定だが、球団がセカンドキャリアとしてポストを用意する可能性がある。

 ◇加藤 翔平(かとう・しょうへい)1991年(平3)3月28日生まれ、埼玉県出身の33歳。春日部東から上武大に進み、12年ドラフト4位でロッテ入団。13年5月12日の楽天戦で新人野手では史上初の初打席初球初アーチ。21年6月に加藤匠(後に中日に復帰)との交換トレードで中日へ移籍し、移籍後初打席でも本塁打した。今季は1軍出場はなし。1メートル83、90キロ。右投げ両打ち。

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