ソフトバンク優勝M10&CS一番乗り 有原が7回2失点でハーラートップに並ぶ12勝目

[ 2024年9月14日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク8―3オリックス ( 2024年9月13日    京セラD )

<オ・ソ>7回、西川を左飛に打ち取り雄叫びをあげる有原(撮影・岸 良祐)
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 ソフトバンクの有原航平投手(32)が13日、オリックス戦でハーラートップタイの12勝目を挙げた。序盤からピンチの連続だったが、7回を投げて9安打浴びながらも2失点と粘投。8月16日のロッテ戦以来、約1カ月ぶりとなる白星を手にした。オリックス戦は今季カード別最多となる4勝目。チームは4連勝で両リーグ最速のクライマックスシリーズ(CS)進出を決め、優勝マジックを10とした。

 グラブを思い切り左太腿にぶつけて「よっしゃー!」と感情を爆発させてベンチに帰った。3―2の7回2死一、二塁。有原はこの日の99球目だったカットボールで西川を左飛に抑えるとポーカーフェイスを崩した。

 「ちょっとピンチが多かったので、何とかチームの勝ちにつなげたいと思っていたので、ああいう感じになりましたね」

 7回を投げて9安打2失点。粘りに粘った末にリーグトップタイの12勝目をつかみ取った。3者凡退に抑えたのは4回だけ。その他のイニングは安打を浴びるも耐えた。

 8月23日の日本ハム戦から3試合連続で先制点を許し、計11失点で2連敗中だった。序盤のピッチングに気をつけた。1―0の初回に先頭から連打を浴びて無死一、三塁のピンチを背負うも、後続をいずれも変化球で封じた。2回に味方の守備の乱れもあって1点を失ったが動じない。3―1の6回は2死からセデーニョにソロを浴び、次の紅林には二塁打を浴びるも、杉沢を変化球で力のない二ゴロに抑え、8月16日のロッテ戦以来4試合ぶり白星をたぐり寄せた。

 8月は5試合22失点と打ち込まれたが、9月初登板となった6日の西武戦では7敗目を喫するも8回1失点と好投した。「キャッチボールをより大事にして体重移動を意識した。割といい球が投げられたかな」。細かな修正を図り復調を見せている。

 日本ハム・伊藤と並んでハーラートップの12勝目。小久保監督は「有原はよく粘りましたね。あと残り数試合の登板ですからね。もちろん優勝争いですけど、個人タイトルの可能性ありますので」と話した。有原は「とにかく優勝が一番。そこに向けての1勝を取るだけ。今は優勝に向けて投げる。そこだけ」と力を込めた。

 今季オリックス戦は開幕戦での勝利を含めてカード別最多の4勝目となった。チームは4連勝で優勝マジックを10とし、両リーグ最速のCS進出を決めた。「優勝に向けて先を考えずにいく」。エースは頂点までノンストップで飛ばすと頼もしかった。 (井上 満夫)

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