カ軍指揮官 ド軍に打ち勝ち「あのトップ3が10回も出塁して勝てた。塁に出した後にいい投球できた」

[ 2024年9月10日 15:40 ]

ナ・リーグ   カブス10-4ドジャース ( 2024年9月9日    ロサンゼルス )

ドジャース・大谷(手前)をベンチから見つめるカブス・鈴木(中央左)と今永(中央右) (撮影・沢田 明徳)
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 カブスの鈴木誠也外野手(30)が9日(日本時間10日)、敵地でのドジャース戦に「3番・DH」で先発出場。第2打席で左前打を放ち、4試合、14打席ぶりの安打を放った。チームは先発全員の16安打で今季11度目の2桁得点を奪い、打撃戦を制して2連勝とした。10日(同11日)は今永昇太投手(31)とドジャースの山本由伸投手(26)が日米通じて初の投げ合いに臨む。大谷翔平投手(30)も含めて日本選手が4人同時に先発出場すれば、2007年5月4日のヤンキース(井川慶、松井秀喜)―マリナーズ(イチロー、城島健司)以来17年ぶりとなる。

 カブスのクレイグ・カウンセル監督は打線がつながってドジャースに打ち勝ったことに「本当にいい攻撃だった。ベリンジャーやブッシュといった大活躍した選手もいたが、みんなでいい攻撃だった」と評価。「あのトップ3(大谷、ベッツ、フリーマン)が10回も出塁して、それでいて勝てた。塁に出した後にいい投球ができたということだと思う。守備も素晴らしかった」と選手を称えた。

 先発して4回1/3を4安打2失点だったヘンドリクスは「本当にタフな上位から下位までラインナップだ。トップ3は明らかに素晴らしい。彼らの後も厳しいラインナップになる。(捕手の)アマヤがとてもよくやってくれた。彼らは1巡目は本当にアグレシッブだったが、その後はボールを選ぶようになった。本当にいい試合だった」と振り返った。

 古巣ドジャース戦で先制2ランを含む2安打3打点の活躍を見せたベリンジャーは「今日はスイングの感じがすごく良かった。いいスイングができれば、何かあるかもしれないと思っていた。(ドジャース戦は)いつも楽しい。ここではいい思い出がたくさんあるし、ファンの人やスタジアムを愛している。郷愁を感じるね。球場に来て、警備員の人に会ったり、球場スタッフに会うだけでね。いつも戻ってくると変なかにだけど、戻ってくるのが好きなんだ」と話した。同じく元ドジャースのブッシュは「いい感じだね。アグレシッブに挑もうとした。我々は今日、いい仕事ができたと思う」と満足げに振り返った。

 鈴木は初回、空振り三振に倒れたが、3回1死走者なしで迎えた第2打席。右腕ビューラーとの対戦でカウント1―1から3球目の外角ナックルカーブを体勢を崩されながらも粘って左前に運んだ。

 カブス打線は初回に元ドジャースのベリンジャーの16号2ランとブッシュの適時打で3点を先制。4回にはブッシュの17号ソロが飛び出し、4点をリードした。

 5回にドジャースに2点差に迫られたが、6回にブッシュがこの試合3本目の安打となる適時打、アマヤの2点適時打で3点を加えた。7回にベッツの2ランで3点差に迫られたが、8回にはクロウアームストロングの犠飛で突き放した。

 鈴木は8―4の8回1死一塁で迎えた第5打席は二塁へのゴロを二塁ラックスがはじいて野選で出塁。その後スワンソンとのダブルスチールに成功すると、続くベリンジャーが適時打を放って9点目。さらにパレデスの左犠飛で三塁走者の鈴木が生還して今季11度目の2桁得点とした。

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