ソフトバンクの連敗止めた救世主は2年目左腕・松本晴 孫オーナーの御前で2勝目!前日に予知夢!?

[ 2024年9月9日 05:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3-1西武 ( 2024年9月8日    みずほペイペイD )

<ソ・西>松本晴(左)を迎える王会長(中)と孫オーナー(撮影・岡田 丈靖)
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 首位・ソフトバンクは8日、西武との接戦を制し、連敗を4で止めた。プロ2年目の左腕・松本晴投手(23)が6回途中まで3安打1失点に抑えて2勝目をマーク。いずれもプロ最多99球、8奪三振の力投でチームを救った。2位・日本ハムが敗れたため、優勝マジックは2つ減って13となり、最短の優勝決定日は17日。4年ぶりのリーグ制覇へ、再びカウントダウンが始まった。

 その名の通り、ぐずついていたチームに晴れ間をもたらした。松本晴が6回途中まで3安打1失点で2勝目を挙げ、チームの連敗ストップに貢献。「真っすぐが良かったですね。狙ったところに投げられた。初回から気持ちも入った」と晴れやかな表情を浮かべながら話した。

 3日の日本ハム戦での中継ぎから中4日での登板。この日最速150キロの直球に変化球を交えて3回には3者連続三振を奪った。2―1の6回2死一、二塁のピンチで降板となったが、いずれもプロ最多99球、8奪三振の熱投。「昨日の夜、三振を取って抑える夢を見た。正夢になって良かった」。ヒーローインタビューを受ける場面まで現実と一致した。

 連敗中は全て先制を許す展開で、先発投手に白星がつくのはチームが前回勝利した1日のロッテ戦での石川以来となった。「5回いけば御の字」と想定していた小久保監督は「よく投げたと思う」と称賛。次回登板も先発で準備することが内定した。

 “アメフト効果”が出た。今季からアメリカンフットボールの球を練習で使用。「テイクバック改善のためです」。“ため”の利いた投法を意識している。背番号「49」でグラブには米サンフランシスコの名門チームを思わせる「Forty niner」の刺しゅう。クオーターバックが楕(だ)円球に正常な回転をかけて投げる調整法が「良くなった理由の一つですね」とうなずく。

 チームの連敗は4で止まり、2位・日本ハムが敗れたために優勝マジックは2つ減り13となった。5試合ぶりにカウントダウンが進み、小久保監督は「チームが今年一番、勝つというところに関して一つになっていたような感じですね。優勝に向けて再加速していきたい」とチームが一丸となってつかんだ勝利を喜んだ。

 「故障者も出てしんどいけど逆に自分にはチャンス。また投げたい」と松本晴。離脱者が相次ぐ中、23歳の左腕がVロードを明るく照らした。 (井上 満夫)

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