【甲子園】聖地で大社のユニホームを… 姉・歩未さんの夢をかなえたエース馬庭

[ 2024年8月12日 05:00 ]

第106回全国高校野球選手権大会第5日・1回戦   大社3―1報徳学園 ( 2024年8月11日    甲子園 )

<報徳学園・大社>一塁側アルプス席で声援を送る馬庭の姉・歩未さん(手前右から2人目)ら大社の応援団(撮影・河合 洋介)
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 【記者フリートーク】馬庭には、大社のユニホームを着て甲子園に立つ姿を見せたい人がいた。3学年上の姉・歩未さん(20)は、同校のマネジャーを務めていた。姉の3年夏は島根大会決勝で敗れ、あと一歩で甲子園に届かなかった。その一戦を観戦していた馬庭が姉に伝えた。「俺が甲子園に連れて行くから」。他校からの勧誘もあった。それでも姉を甲子園に連れて行くために大社を選んだ。

 報徳学園との試合前に姉から連絡が入った。「仲間を信じて自分を信じて、全力で楽しんでこい」。その言葉には「楽しんでくる。任せろ」と返した。そして一塁側アルプス席を訪れた歩未さんに、大社のユニホームを着た選手が聖地でプレーする姿を見せた。「弟が夢をかなえてくれました」。自慢の弟が金星まで見せてくれ、観客席の姉も鼻高々だった。 (アマ野球担当・河合 洋介)

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