【甲子園】聖カタリナ学園・有馬恵叶 急成長した1メートル90右腕、まだ伸びしろだらけ

[ 2024年8月11日 05:00 ]

第106回全国高校野球選手権大会第4日・1回戦   聖カタリナ学園0―1岡山学芸館 ( 2024年8月10日    甲子園 )

<岡山学芸館・聖カタリナ学園>先発した聖カタリナ学園・有馬(撮影・中辻 颯太)
Photo By スポニチ

 【君に金メダル】聖カタリナ学園のエース右腕・有馬恵叶が、1メートル90ある身長以上の存在感を発揮した。初回に自己最速を3キロ更新する146キロを計測。7回2/3を失点1、自責点0の力投だった。

 「真っすぐが走って最速が出た。アドレナリンも出ました。つらいことが多かったが、最後、甲子園で投げられて良かった」。入部1カ月後に野球部寮での部員による暴力事件が発覚し、練習ができない時期が続いた。昨秋の新チーム発足時の役割はスコアラーで今春も6番手投手。公式戦初登板は、今夏の愛媛大会2回戦だった。

 雌伏期間に取り組んだのが、大リーグのドジャース・山本らを参考にした投球フォーム構築。「左足で止まって上半身が出てくる。“急加速、急ブレーキ”を意識した」。並行して体幹強化、ウエートトレ、制球力向上に励んだ。

 背番号1をつけ、聖地のマウンドに立てた最後の夏。「(1年前の自分が見たら)ビックリするでしょうね」。それでもまだやり切った実感がない。だから「(育成でも)行きたいです」とプロ志望届を出す方針。伸びしろだらけの大器は、上のステージを見据えた。 (筒崎 嘉一)

 ◇有馬 恵叶(ありま・けいと)2006年(平18)9月20日、愛媛県出身の17歳。小学1年から野球を始め主に外野手。聖カタリナ学園では2年春に背番号18でベンチ入りも、同秋、3年春はベンチ外。50メートル走6秒2、遠投110メートル。1メートル90、78キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年8月11日のニュース