巨人・坂本 延長12回ドローも上昇気配189度目猛打賞!阿部監督「負けなかったのは大きい」

[ 2024年8月8日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―3広島 ( 2024年8月7日    東京D )

<巨・広>6回、二塁打を放った坂本(撮影・西川祐介)
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 東京ドームの外では何度も雷鳴が響いた。巨人ファンの歓声や悲鳴が何度も響いた東京ドームの死闘は今季チーム最長の4時間30分に及んだ。負ければ首位・広島と3ゲーム差に広がっていた一戦で今季6度目の引き分け。阿部監督は「負けなかったのは大きい」とナインをねぎらった。

 収穫はベテラン・坂本だ。まずは2回1死一塁で難敵左腕の床田から4試合連続安打となる中前打。4回無死一塁では左前打を放って好機を広げ、その後に先制の生還を果たした。6回先頭では左翼線二塁打で5月22日以来の猛打賞。歴代3位の猛打賞回数を189とし、2位の川上哲治の194にあと5と迫った。7回1死満塁では左翼ポール際にあと数メートルでグランドスラムの痛烈な打球も放ち「引き続き打てるように頑張ります」と今後を見据えた。

 現役最多の安打を放っている男が、不振で6月下旬に出場選手登録を抹消された。「やれることは全部やる」。体の切れを取り戻すため、川崎市内のジャイアンツ球場では猛暑日の中で連日のように坂道ダッシュや体幹トレーニングを実施。寮にある動作解析の機器でスイングの数値も計測し、不振の原因を探り続けた。「質と量、どっちも求めた」という約2週間が、この日につながった。

 首位との2ゲーム差を維持。阿部監督は坂本について期待が大きいだけに「あと、ここという時にやってくれたら100点」と注文した。7回まで2点リードの展開で逃げ切れなかったが、下を向いている時間はない。一戦必勝の日々は続く。(青森 正宣)

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