阪神・岡田監督「全部、引っ張りやんか」 7年ぶりの1試合4併殺打で真夏の9連戦黒星発進

[ 2024年8月7日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―5ヤクルト ( 2024年8月6日    神宮 )

<ヤ・神>9回、サヨナラ打を浴びた岩崎(中央奥)のグラブを佐藤輝が拾う(撮影・大森 寛明)
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 9回2死一、二塁からから岩崎が村上にサヨナラ打を浴び、阪神の真夏の9連戦は黒星で始まった。ゲラと岩崎をそろって投入しても実らず、岡田監督は7年ぶりの1試合4本の併殺打を数えた上に8残塁だった攻撃に苦い表情を浮かべた。

 「強引にいきすぎよな。みんな引っ張ってのゲッツーやろ。ゲッツーがあかんとは言えへんけどな。なんかヒット出てるから、そう(強引に)なるんやろなあ」

 6、9回を除いて走者を出し、6イニングで得点圏の好機があったことを思えば、4点止まりは確かにもどかしい。大山は初回先制後の1死一、二塁から遊ゴロ併殺打、5回1死一塁で一ゴロ併殺打に倒れた。2回無死一、二塁では梅野が初球バントファウルの後、3球目を三ゴロ併殺打。1点劣勢の7回1死一、二塁では森下が大西のスライダーを引っかけて遊ゴロ併殺打だった。

 岡田監督は結果としての併殺打ではなく内容に首をかしげた。「全部、引っ張りやんか。全部引っ張ってのサードゴロ、ショートゴロばっかりやろ。一、二塁間に打て言うてんのに一発もいかんかったな」。同点とした8回、なお1死一、三塁では梅野が2―2から空振り三振。「あの打席でも、振るからな。当てにいかへんもんな。前飛んだらどうなるか分からへんわけやから。何にも起きひん。振りすぎや」と嘆きは止まらなかった。後半戦10試合は全て4得点以上で、1試合平均5・5得点はリーグNo・1。好調ゆえの落とし穴か。

 森下は3回1死三塁でも前進守備の遊撃正面のゴロに倒れるなど10試合連続打点で止まった。今回は86年ランディ・バースが残した13試合のプロ野球記録には届かず、「今日のことは切り替えて明日勝ちたい。(3連戦に)勝ち越せば何の問題もない」と前を向いた。(遠藤 礼)

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