阪神・佐藤輝がバース&金本に並んだ! 3戦連発で2リーグ制以降球団最長の11試合連続得点

[ 2024年8月7日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―5ヤクルト ( 2024年8月6日    神宮 )

<ヤ・神>3回、佐藤輝(右)は勝ち越し2ランとなる打球の行方を見つめる(撮影・大森 寛明)
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 阪神・佐藤輝明内野手(25)が6日のヤクルト戦で4年目にして初の3試合連続本塁打を記録した。同点の3回に一時勝ち越しの右越え9号2ランを放ち、86年ランディ・バース、03年金本知憲と並ぶ2リーグ制以降の球団最長11試合連続得点。8試合連続マルチ安打は98、99年イチローらに並び、プロ野球記録の10試合まであと2に迫った。今季4度目のサヨナラ敗戦で9連戦は黒星発進でも、14試合連続安打へ伸ばして勢いは止まらない。

 右翼・太田は打球を見上げたまま一歩も動けなかった。1―1の3回2死三塁。佐藤輝がカウント1―1からヤフーレの直球を砕いた。右翼ポール際のスタンド中段へ、一時勝ち越しの9号2ラン。飛距離抜群の驚弾がどよめきを生み、神宮の杜(もり)を支配した。

 「打った瞬間もいい感覚でしたし、しっかり自分のスイングができました」

 4年連続2桁本塁打に王手をかける一振り。過去8度あった2戦連発を超え、キャリア初の3戦連発を飾った。堂々の生還を果たし、21日広島戦から11試合連続得点は86年ランディ・バース、03年金本知憲に並ぶ2リーグ制以後の球団最長。昭和、平成の猛虎を支えた「Wレジェンド」に令和の大砲が肩を並べ、今まさに超えていこうとしている。

 初回1死一、三塁では先制の左前打。早々と自己最長を更新する14試合連続安打へ伸ばし、3回の本塁打で8試合連続マルチ安打も決めた。この夜もあっさりと「H」ランプを続け、1998、99年イチロー(オリックス)らに並び、52年後藤次男(阪神)、01年小笠原道大(日本ハム)ら3人が持つ10試合連続マルチ安打のプロ野球記録も視界に捉えた。

 5回1死でも中前打し、2試合連続の猛打賞。バットから快音が鳴りやむことはなく、8月5試合を終えて21打数13安打、傑出の打率・619――。並の選手なら動きが鈍る真夏の暑さにも練習から元気ハツラツだ。軽快にノックを受け、フリー打撃でもややスタンスを狭めた“新打法”から力感のないスイングを繰り出し、柵越えを連発した。体を突き動かすのは勝利への渇望に他ならない。どれだけ安打や得点を重ねても、勝ってこそ心から喜べる。

 「もちろん勝ちたかった。また切り替えて、試合に集中します」

 盛夏の9連戦は黒星スタート。上位3球団では首位・広島が独り勝ちし、2・5ゲーム差へ一時後退した。挽回の激突はすぐに訪れる。9日からの直接対決を控え、最下位のヤクルトにこれ以上取りこぼすつもりはない。(八木 勇磨)

 ≪イチローに並ぶ8試合連続マルチ≫
 ○…佐藤輝(神)が今季5度目の3安打猛打賞。7月17日巨人戦からの連続試合安打を自己最長の14試合に更新した。7月28日中日戦からは8試合連続マルチ安打で、22年坂倉(広)の8試合以来2年ぶり。98、99年のイチロー(オ)や15年山田(ヤ)、16年坂本(巨)らに並ぶ歴代3番目の長さ。プロ野球最長は10試合で52年後藤次男(神)ら3人が記録している。

 ○…3回には自身初3試合連発となる9号2ランを放ち、チーム3点目のホームを踏んだ。これで7月21日広島戦から11試合連続得点で、2リーグ制以降の阪神では86年バース、03年金本知憲に並ぶ最長記録。1リーグ時代の球団最長、38年景浦将の14試合にあと3試合とした。 

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