阪神・近本 ミスターにまた近づいた!マルチで6年目安打数オリ・谷超えの歴代単独5位875本

[ 2024年8月7日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―5ヤクルト ( 2024年8月6日    神宮 )

<ヤ・神>3回、安打を放つ近本(撮影・尾崎 有希)
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 9回2死一、二塁。村上の中前打に猛チャージをかけた阪神・近本の本塁送球は無情にも三塁側にそれ、ヤクルトの歓喜に埋もれた。帰途で気丈にふるまい、「(チーム)全体で勝ちたい」と前を向いた。

 悔しいサヨナラ敗戦でも、虎のリードオフマンとしてコツコツと積み上げた安打はまた一つ階段を上がった。1―1の3回先頭。カウント2―2からヤフーレの直球を引っ張った右前打が今季の101安打目だ。通算874本となり、この時点で入団6年目までの安打数が歴代単独5位に浮上した。

 それだけでは終わらない。3試合連続安打に加えて光ったのが持ち前の俊足だ。ヤフーレのモーションを完全に読み切って初球に仕掛けてリーグトップを独走する15個目の盗塁に成功。3日のDeNA戦から3試合連続盗塁は19、21、22、23年に1度ずつあった自己最長に並んだ。

 7回1死では大西からの左前打で3試合連続となる31度目のマルチ安打。「状態は分かんないですけど、ヒットになって良かったです」と淡々と振り返った。

 4日のDeNA戦で3安打して6年連続の100安打に到達したばかり。8月5試合で8安打の打率・364は、打率・327、4本塁打、14打点、月間最多8盗塁だった昨年8月の再現を期待させる滑り出しだ。プロ6年間の最多安打として残るのは長嶋茂雄の926安打で、追いつくには残り43試合で51本。完全復調が目前のいまなら不可能な数字ではない。(石崎 祥平)

 ≪10戦12本ペースで到達≫
 ○…近本(神)が2安打。通算875安打は、プロ6年目の記録では歴代5位。前日まで873安打で並んでいた谷佳知(オ)を抜いて、4位の長野(巨)876安打にあと1本としている。トップの長嶋茂雄(巨)とは51本差。残り43試合で追いつくには、10試合で12本のペースが必要だ。

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