谷繁元信氏が殿堂入りで直面した難題 レリーフはどっちのユニ姿で? 悩んだ末「これだ!と思って」

[ 2024年8月5日 16:32 ]

元中日監督で野球評論家の谷繁元信氏
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 今年1月に野球殿堂入りした元中日監督で野球評論家の谷繁元信氏(53)が4日放送のTBSラジオ「SPORTS BULL presents 石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にゲスト出演。殿堂入りにあたって直面した思わぬ“苦悩”を明かす場面があった。

 この日の放送は、7月23日に収録。球宴第1戦前に行われた野球殿堂入り表彰式を数時間後に控えた当日、エスコンフィールド近くにあるホテルの一室で行われた。

 まずは番組パーソナリティーを務めるお笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(62)から「孫の代まで言えますよね」と殿堂入りの栄誉を改めて祝福された谷繁氏。

 「僕も1月に殿堂博物館に行って、最初に通知式っていうのをやった時に全部見たんですよ。あのメンバーに自分が…みたいな。川上(哲治)さんとか、長嶋(茂雄)さんとか…」と感慨深く語った。

 だが、栄誉ある殿堂入りにも一つ憂慮すべき点が。殿堂入りすると野球体育博物館内の「殿堂ホール」にレリーフが飾られ、本人にはそのレプリカが贈呈されるが、問題はそのレリーフに彫ってもらう自身のユニホーム姿を横浜(現DeNA)時代のものにするのか、それとも中日時代のものにするのか…ということだった。

 「帽子のマークが…どっちの。ねっ」と石橋。谷繁氏は殿堂入りが決まってからずっとそれが気になっていたが、「たまたま準備してもらってた写真が何枚かあって。これいいな!と思ったのが、マスクを外した、キャッチャー用のヘルメットをかぶった写真だったんですよ」。つまり、どちらの球団のマークも入っていないものだった。

 「これだ!と思って」と谷繁氏。「一番いいのがあったなと思って」と胸をなで下ろし、その写真をもとにレリーフをつくってもらったという。

 「なんか、いやらしいじゃないですか。片方のチームのマークだけ付けて…」という谷繁氏に、石橋も「ファンも怒りますもんね」と最高の解決案にホッ!

 谷繁氏は「僕、ちょうど半々ぐらいなんで。ベイスターズが13年で、ドラゴンズが14年。で、ヒット数もホント半分半分ぐらいなんですよ」と懐かしそうな声で話していた。

 広島県出身の谷繁氏は島根県の江の川(現・石見智翠館)高校から1988年ドラフト1位指名で大洋(現DeNA)入り。98年には正捕手として横浜(当時)の38年ぶりセ・リーグ優勝&日本一に大きく貢献した。2002年に中日へFA移籍。15年限りで現役を引退したが、14年から選手兼任監督を務め、監督専念となった16年シーズンを最後に退任している。3021試合出場はNPB歴代最多で、通算2108安打。

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