金足農が甲子園に“帰還” 6年前アルプスで応援した吉田大輝「兄が取れなかった天下を自分が」

[ 2024年8月3日 04:00 ]

<甲子園練習>甲子園のマウンドに立ち、投げ込んだ金足農業・吉田(撮影・中辻 颯太)
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 7日に開幕する第106回全国高校野球選手権大会の出場校による練習が2日、甲子園球場で始まった。コロナ禍で実施を見送ってきたため、夏の全国選手権で行われるのは19年以来5年ぶり。準優勝した18年以来、6年ぶりの出場となる金足農(秋田)など26校が汗を流した。練習時間は各校20分ずつで、4日まで行われる。

 6年前の第100回の記念大会で旋風を起こして準優勝した金足農が、開場100周年の甲子園に帰ってきた。優勝に届かなかった兄・輝星(現オリックス)の大志を継ぐのは弟・吉田大輝(2年)。同じ背番号1をつけ、聖地のマウンドから11球を投じた右腕は「兄もこの球場にいたんだなって気持ちが分かった。本当に楽しみ」と目を輝かせた。

 6年前はアルプスから兄に声援を送ったが「スタンドとグラウンドから見る景色っていうのが、全然違ってて…」と振り返る。帽子のつばに「天下」と書いたのは「兄が取れなかった天下を自分がつかみ取りにいく気持ち」だから。「6年前は格好いいところを見せてもらった。次は逆の立場で輝星にいいところを見せてやるぞ」。再び「金足農旋風」を起こし、兄を超える。 (千田 篤史)

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