【球宴】巨人・山崎伊織 初の祭典は2回零封 万波には3球連続超スローカーブを二塁打され、笑顔

[ 2024年7月23日 20:18 ]

マイナビオールスターゲーム2024第1戦   全セ―全パ ( 2024年7月23日    エスコンF )

<全パ・全セ>3回、スローボールを投じる山崎伊(撮影・須田 麻祐子)
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 巨人の4年目右腕・山崎伊織投手(25)は全セの2番手として3回から登板。2回3安打無失点と好投して初の祭典を楽しんだ。

 全セは打線が2回に3発を含む10安打9点と大爆発。山崎伊は9―1で迎えた3回に2番手としてマウンドに上がった。

 最初に打席へ迎えた元同僚の代打・ポランコ(ロッテ)を一ゴロに打ち取ったあと、紅林(オリックス)には10球粘られたものの一邪飛。4番・万波(日本ハム)には3球連続で70キロ台の超スローカーブで勝負するも、3球目を左中間フェンス直撃の二塁打とされると、楽しそうな笑顔を見せた。

 それでも田宮(日本ハム)を中飛に打ち取って無失点。イニングまたぎとなった4回は11―1とさらにリードが広がってのマウンドとなったが、郡司(日本ハム)を中飛、マルティネス(日本ハム)を左飛に仕留めた。

 2死から上川畑(日本ハム)に左前打、岡(ロッテ)に左前打と連打されて一、二塁のピンチを迎えたが、水谷(日本ハム)をカットボールで空振り三振。得点は許さなかった。

 山崎伊の投球内容は2回で打者9人に対して36球を投げ、3安打無失点。1三振を奪い、四死球なし、直球の最速は150キロだった。

 監督選抜選手として、初の球宴。東海大時代に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けてプロ入りした経緯があるだけに、出場が決まった今月8日には「手術して入ってきたので、まさか…いつか自分がこういう舞台に立てるとは全然考えていなかったので、うれしいです」とコメント。

 「交流戦は栗原選手にインサイドの真っすぐをホームラン打たれているので、もし勝負する機会があれば、インサイドの真っすぐで勝負したいと思います」と球団創設90周年記念特別試合「王貞治DAY」として行われた5月28日のソフトバンク戦(東京D)で手痛い一発を浴びた栗原との対戦を心待ちにしていたが、実現はしなかった。

 プロ3年目の昨季は自身初の2桁勝利となる10勝5敗。今季もここまで菅野の8勝に次ぎ、戸郷と並んでチーム2位タイの7勝(2敗)をマークしている。

 今月16日の阪神戦(東京D)では7回で今季自身最多の128球を投げ、8安打を打たれながらも1失点と粘りの投球を披露して7勝目を挙げていた。

 この試合で投げ合ったのが、同じ兵庫県出身で同学年、同じ右腕で、この日は全セの先発投手を務めた才木。東京ドームでは互いに意地と意地のぶつかり合いで好勝負となったが、1週間後には才木―山崎伊のリレーとなった。

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