ソフトバンク 悪夢の逆転負け 小久保監督、乱調・杉山に「へこたれずにやってほしい」

[ 2024年7月16日 05:25 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―8ロッテ ( 2024年7月15日    みずほPayPay )

<ソ・ロ>7回 1死満塁 岡に押し出しを与え、三走・中村奨(左)に勝ち越しの生還を許した杉山(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 首位・ソフトバンクは15日、2位・ロッテとの3連戦初戦を5―8で落とし、3連敗を喫した。1点リードの7回に投手陣の乱調で一挙7点を失って逆転負け。チームは依然として首位だが、7月は3勝8敗と大きく負け越し、最大12・5あったロッテとのゲーム差は6となった。小久保裕紀監督(52)は7回に3つの押し出し四球を許した杉山一樹投手(26)らに試練を乗り越えろと奮起を促した。

 1点リードで迎えた7回、まさかの展開が待っていた。一挙7点がスコアボードに刻まれる逆転負け。最大12・5ゲームあった2位・ロッテとの差がわずか13日で6ゲームに縮まった。

 小久保監督は「今日のポイントは(7回無死二塁での)中村(奨)への四球だと思う。犠打で同点狙いではなく、逆転狙いできている中で、コースを突き過ぎたというところ」と分析。その上で3つの押し出し四球と乱調だった杉山について言及した。「今後のステップアップのために、イニング途中とか、勝っている試合だったり、オスナがいない状況で7、8、9回をどうしていくかという中でチャレンジしているので。これにへこたれずにやってほしい」。この試練を乗り越えるべくエールを送った。

 先発・大関は5回まで許したヒットは内野安打1本の快投を見せていた。しかし、6回に石川慎に適時二塁打を浴びて1点を失うと、7回には先頭・佐藤に右中間二塁打を許し、中村奨への四球、高部の右前打で無死満塁のピンチを招いた。ここでベンチが動いた。

 2番手として杉山を投入して火消しを託したが、制球が定まらなかった。田村への押し出し四球で同点に追いつかれると、1死後にも岡への押し出し四球で勝ち越しを許した。続く小川にも制球が定まらずストレートの押し出し四球を与えたところで降板。3番手の又吉も4番・ソトに11号3ランを浴びるなど、相手の勢いを止められなかった。

 これで7月は3勝8敗。6月は17勝5敗1分けと大きく勝ち越したが、投打ともに元気がない。盤石を誇った救援陣もオスナを欠く中で苦しんでいる。守護神の前半戦中の復帰は厳しい状況。この日は杉山を終盤で投入することが想定されていた。倉野投手コーチは大関の交代が遅れたことを振り返り「今日の反省点。僕が監督の判断を鈍らせてしまった」と話した。

 きょう16日の先発は有原。ハーラー単独トップ8勝を挙げ、日本ハム時代からロッテ戦9連勝を誇る右腕に連敗ストップを託す。 (木下 大一)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年7月16日のニュース