巨人3年ぶり7連勝 岡本和が12球団最多13度目V打で導いた!自己最長タイ5戦連続打点

[ 2024年7月14日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6-1DeNA ( 2024年7月13日    東京D )

<巨・D>6回、門脇の適時二塁打で生還した岡本和はグリフィン(右)と喜び合う(撮影・西川 祐介)
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 首位を走る巨人は13日、DeNAに6―1で快勝し、21年以来3年ぶりの7連勝で貯金を7とした。岡本和真内野手(28)が初回に決勝の先制中前適時打を放って自己最長タイの5試合連続打点とするなど3安打で勝利に貢献。今回の連勝中では4度目の決勝打で、シーズン13度は12球団で最多だ。不動の4番が、4年ぶりのリーグ優勝へ向けてチームをけん引している。

 打点にこだわる。岡本和は開幕前に掲げた目標に向かって、その姿勢を貫いている。0―0の初回1死一、二塁。初対戦の右腕・吉野の外角148キロ直球を逆らわずに中前にはじき返し、一塁ベースで大きく胸を張った。

 「先制点を取るというのが大事だと思う。打てて良かった」

 これがチームを3年ぶりの7連勝に導く決勝打となった。連勝中は4度目、今季では12球団最多の13度目。リーグトップを快走する打点は52に伸ばした。

 6月は打率・217と苦しみ、練習で、打席で試行錯誤を続けた。立ち位置を投手寄りや捕手寄りなどを試し、フォームは試合をこなしながら模索。「しっかり同じ位置に立てるようにやっているところです」と、現在はやや捕手寄りの立ち位置がしっくりきている。阿部監督は「振り回さなくても凄い打球がいく。そこをちょっとつかんだんじゃないか」と評し、二岡ヘッド兼打撃チーフコーチも「バランスが良くなって、上と下が合ってきた」と復調を喜んだ。

 昨春のWBCで侍ジャパンの世界一にも貢献した岡本和の能力の高さは、来日してまだ2カ月の助っ人も一目置く。主砲の前の3番を打つヘルナンデスは「パワーも一級品で最高の選手」と評する。同じ右打ちで好調のチームを支える両者だが、意外にも打撃の話はしないという。助っ人は「お互いの守備を褒め合ったり、振り返ったりしているよ」と明かした。

 3回に中前打、6回に左前打で今季5度目の猛打賞。5試合連続打点は今季初で自己最長タイだ。前日の試合後に阿部監督がファンに向け「レフトへホームラン、岡本!を“ライトへ”にしてくれないかな。力が入っちゃうから」と冗談交じりにお願いし、一夜明けてその新聞記事を目にしたという主砲は「今日はなかったですね」と笑った。声援は届いている。ファンを笑顔にするため、打点にこだわり続ける。(川島 毅洋)

 ≪11年ぶり5戦以内V打×4≫岡本和(巨)が初回先制の中安打。今季の勝利打点は13度目で両リーグ最多をキープしている。6日ヤクルト戦からは5試合で4V打。2リーグ制後の巨人で5試合以内に4V打は56年宮本敏雄、78年王貞治(ともに4戦連続)、04年仁志敏久、13年村田修一(ともに5戦4V打)に次ぎ11年ぶり5人目だ。

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