火の国サラマンダーズ 7月中旬までに運営費のめどが立った場合のみ、NPB2軍に参加申請へ

[ 2023年5月26日 13:32 ]

会見した神田社長
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 プロ野球独立リーグの火の国サラマンダーズの神田康範代表取締役社長兼GM(42)は26日、熊本市内で会見し、日本プロ野球機構(NPB)が行う2軍戦に参加する新規球団の公募に対し、条件付きで申請すると表明した。「7月中旬までに運営費のめどが立った場合のみ、参加申請する」と語った。

 24年または25年からの参加が公募されているが、24年加入を検討している。「動いて見て、これは時間さえかければ何とかなりそうだなというところで間に合わなければ25年参入に舵を切る可能性もありますし、2カ月動いて見て、まだまだ我々では興味を持ってもらえる企業は少ないと判断した場合は、そもそも諦めるかも知れません。ここからの反応で考えたい」と話した。

 NPBの2軍に参戦すれば試合数が増え、レベルが上がるほか、球場建設の機運が高まるメリットがあると説明。NPBが新規球団を公募することは「もしかすると今後何十年もないかも知れない」と話し、「みなさんのサラマンダーズが一段ずつではなく、15段ぐらい一気に駆け上がれるように全力を尽くしたい」と力強く語った。

 一方、試合数の増加による球場使用料や遠征費や選手の確保、雨天練習場問題など現在の収入から1億円程度の増収が必要になる。25日には株主総会を実施し、増資の許可を得た神田社長は「申請を断念して、リーグ(九州アジアリーグ)の価値を上げ続ける選択もある」と慎重に検討する方針だ。

 ▽火の国サラマンダーズ プロ野球独立リーグの「九州アジアリーグ」に所属する熊本県のプロ野球チーム。20年に設立され、社会人野球の熊本ゴールデンラークスを母体としている。チーム名には「火の精霊」であるサラマンダーのように「苦難に負けず信念を貫く強さを持ったチームになってほしい」という思いが込められている。21、22年とリーグ優勝。22年は独立リーグで日本一に輝いた。監督はソフトバンク、オリックスで抑え投手として活躍した馬原監督が務めている。

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