巨人 堀田で1カ月ぶり連勝!首位ヤク斬り自己最長7回1失点 自身はプロ初勝利の地で4カ月ぶり白星

[ 2022年8月6日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人9―5ヤクルト ( 2022年8月5日    神宮 )

<ヤ・巨>6回、スイングをアビールする巨人・堀田(撮影・白鳥 佳樹)
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 巨人・堀田賢慎投手(21)は5日、ヤクルト戦に先発し自己最長となる7回を投げ、2安打1失点で2勝目(2敗)を挙げた。3月31日にプロ初勝利を挙げた球場で、同じ相手に4カ月ぶりの白星。前日に8回無失点の山崎伊に続き、チームは7月3~6日の3連勝以来、1カ月ぶりの連勝。新型コロナウイルス集団感染で長い足踏みを強いられたが、期待の若い力たちがリスタートを力強く後押しした。

 自己最長となる7回のマウンド。堀田の最後の100球目は、解禁したフォークだった。オスナを空振り三振。首位・ヤクルトを7回2安打1失点と封じ込めた。

 「真っすぐだけじゃなくて、変化球でも勝負できた」

 高校時代からの持ち球でもあったフォーク。手術明けの右肘を考慮し、封印していた。だが、勝利から遠ざかる中で菅野から「直球とチェンジアップだけでは厳しい」と助言を受け、「思い切って使ってみよう」と決意。1軍で投げたのはこの日が初めて。全100球の中で11球。「勝負できる球だなと感じた」と胸を張った。

 自他ともに認める武器は直球だが、球速には興味がない。中学時代に所属した花巻リトルシニアの監督だった畑村強人さんも「帰省してきた時に、球速は上がったのか?と聞いたら“スピードではなく、切れで勝負しています”と」と明かす。

 この神宮で開幕6戦目にプロ初登板初勝利。幸先の良いスタートを切ったが、すぐにプロの壁にぶつかった。直球は140キロ台前半止まりの試合が続き、KOが続いた。「思いきり投げているけど、うまく力が伝わらない」と興味はなかったはずの球速も気になりだした。それでも「自分が求めている真っすぐに、いかに戻せるかと常に思いながら練習はしてきた」。この日は何度も打者の手元で差し込んだ直球の切れに「相手の反応が良かった」と手応え。球速も最速151キロと自信とともに戻り、解禁したフォークとのコンビネーションが威力を増した。

 前日には同じ右肘手術明けの2年目右腕・山崎伊が8回無失点と好投。「次は自分の番」と7月6日以来1カ月ぶりの連勝に導いた。4カ月ぶりとなる2勝目に「これからの自信になってくると思う」。過渡期のチームは、育成と勝利という相反する2つを同時に求められている。大勢ら主力救援投手はまだ欠く中で、若い力が苦境をたくましく支えた。(小野寺 大)

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2022年8月6日のニュース