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【高校野球 静岡大会展望】V筆頭は常葉大菊川 吉田優飛復活の静岡高の逆転3連覇も現実味

[ 2022年7月7日 12:05 ]

復活を遂げた静高のプロ注目最速149キロ右腕・吉田優
Photo By スポニチ

 【高校野球 静岡大会展望】既に開会式を終えている群雄割拠の第104回全国高校野球選手権静岡大会が9日から、草薙など10球場で熱戦の火ぶたを切る。今夏中心となる3年生は“コロナ禍1期生”。入学して数か月は登校できず、基礎的な練習もままならなかった選手がほとんどだ。その影響からか例年に比べ成長が遅く、この時期になって急激な技術の向上も目につく。春の結果通りにはいかない。

◎常葉大菊川
○静岡
▲藤枝明誠
△浜松開誠館
△東海大静岡翔洋
△掛川西
△常葉大橘
△御殿場西
△日大三島

 筆頭は新チームから県大会勝利がないながら、もともと潜在能力が高かった常葉大菊川だ。プロ注目の最速148キロエース右腕・安西叶翔(3年)が、力にこだわらない制球重視の省エネ投法を身に付け、格段に安定感が増した。練習試合では慶応(神奈川)戦以外ほぼ失点がない。他にも三輪奏都ら140キロ超え右腕が3人そろい打線も得点力がある。力を出せれば4年ぶりの頂点も夢ではない。

 冬場から投手としてバランスを崩していたプロ注目右腕・吉田優飛(3年)が見事復活したことで、静岡高の逆転3連覇(20年コロナ禍で大会中止を挟み)も現実味が帯びてきた。フォームを上手からスリークォーターに矯正し、6月末には最速を2キロ更新する149キロをマーク。制球にも自信が戻り、チームの士気が一変した。

 今夏を初めてベスト布陣で迎える藤枝明誠も有力候補の一角。昨秋はエース右腕・山田蓮(3年)が夏からの右肩痛で離脱、今春は主力が新型コロナウイルス感染の影響を受け欠場した。現状は盤石の状態。何よりも4番・青木廉征(3年)を軸とする打線の破壊力が素晴らしい。昨夏8強メンバーが多く残る富士市立、選抜出場の日大三島と強豪ぞろいのブロックを突破するだけの勢いを感じる。

 創部25年目で県、東海を連覇。第1シード浜松開誠館にも初制覇の権利がある。春季大会同様に能力を出せれば可能性は十分だ。不安を挙げれば、エース左腕・山口祥吾(3年)が左手親指を突き指した影響で投げ込みと実戦登板が不足。強豪ばかりが相手とはいえ練習試合も最後は10連敗で終わった。全ては初戦の入り方。高校通算24本塁打の斎藤健介と23本塁打の静内龍之介(以上3年)の3、4番を軸に、緩急自在の攻撃力で雰囲気を変えたいところだ。

 練習試合でも好成績を残してきた東海大静岡翔洋に加え、今春は新型コロナウイルス感染の影響で辞退した狩俣藍生(3年)擁する強打の掛川西も巻き返す。投攻守でバランスの取れている常葉大橘や御殿場西、日大三島も勝ち抜いてくるだけの力はある。
 このほか静清と浜松工、掛川東のシード勢にもチャンス。プロ注目打者・勝又瑠偉(3年)と最速144キロ右腕・久能樹音(ともに3年)の富士宮東、原崎、雄陽のツインズ左右両腕(3年)が成長著しい駿河総合、加藤学園や浜松西、島田商、桐陽といったノーシード組の進撃があっても不思議ではない。(小澤 秀人)

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