オリックス“中嶋マジック”ズバリ! ラオウ5年ぶり1番起用が奏功し連敗脱出「今日はハマった」

[ 2022年7月4日 04:45 ]

パ・リーグ   オリックス7―3日本ハム ( 2022年7月3日    札幌D )

<日・オ>9回、安打を放つ杉本(撮影・高橋 茂夫)
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 “中嶋マジック”が空気を変えた。オリックス・中嶋監督はラオウこと杉本を17年9月29日ロッテ戦以来5年ぶりに1番起用した。

 「誰が一番勢いがつくかといったら、積極的にラオウがいくのが一番なのかなと」。打順組み替えが奏功し、10安打7得点で同一カード3連敗を阻止。山岡、山本を援護できず連敗した悪循環を断ち切る一手だった。

 「停滞しているなら考えてやっていかないといけない。何とかチームを動かさないといけない。今日はハマったかな。(杉本は)1、2打席目ダメだったけど、よーいドンの初球に振っていける準備をしてくれたのはね」

 初回先頭では初球直球を打ち損じの一邪飛でも、指揮官が歓迎した積極性は確かに打線を活性化させた。2番・福田が二塁打で突破口を開き、今季初3番の安達が右翼線へ決勝二塁打を放つなど3点を先行した。杉本も7回2死一塁、9回1死一塁でいずれも左前打し、6月11日の阪神戦以来約1カ月ぶりの複数安打を記録した。

 上位浮上へ、昨季本塁打王の復調は必要不可欠。「毎回この打順ではないけど、始まってしまえば初回だけで2回からは別の回り。形として、いいのか悪いのかは分かりません。どうにか、この流れを続けていけたら」。上昇気流をつかむ最善手を中嶋監督は模索していた。(湯澤 涼)

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2022年7月4日のニュース