ヤクルト 村上様がV26号3ランで巨人の自力優勝消す史上初11球団連続カード勝ち越し!3戦32―35

[ 2022年6月26日 17:02 ]

セ・リーグ   ヤクルト11―10巨人 ( 2022年6月26日    神宮 )

<ヤ・巨>8回、勝ち越し3ランを放つ村上。後方右から3人目はバンザイする高津監督(撮影・光山 貴大)
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 ヤクルトは26日、神宮で巨人と対戦。第1戦16―6、第2戦5―19と激しい戦いの流れそのままに、この日も点の取り合いとなった。そして試合を決めたのはやっぱりこの男だった。8―8の同点で迎えた8回、4番・村上が1死一、三塁からバックスクリーンに26号勝ち越し3ランを叩き込んだ。4番の一発で激しい乱打戦に終止符を打ったチームは12カード連続の勝ち越しを決めた。この勝利で11ゲーム差に再び突き放した2位・巨人の自力優勝の可能性を消滅させた。

 村上は夕暮れの神宮でのヒーローインタビューで「(勝利を決めて)ホッとしていますし、疲れました。なかなか結果が出せず悔しい思いをしていたので」と喜びをかみしめた。そして史上初となる6月中のマジック点灯の可能性を聞かされた若き主砲は「まだまだシーズンは長いので。いい時も悪い時も、皆さん、応援よろしくお願いします!」と一戦必勝の気持ちをファンに宣言し共闘を求めた。

 さすが4番。同点の8回。先頭の塩見が四球で、山崎が投手エラーで出塁し無死一、二塁のチャンスつくった。続く山田が一ゴロも1死一、三塁とチャンスは続く。ここで打席に入った4番・村上が巨人6番手の平内の3球目カットボールを完璧に捉え、打球はバックスクリーンに消えた。打った瞬間、確信歩きの26号勝ち越し3ラン。村上はホームベース上で歓喜の雄叫びを上げた。

 9回は守護神マクガフが冷や汗の2失点もゲームセット。交流戦前から史上初の11球団連続カード勝ち越しとなる12カード連続勝ち越しを決めた。

 この日も初回から荒れた展開となった。先発スアレスと村上の飛球お見合いからの落球で初回に3点を失う。しかしその裏には青木のタイムリーに1点を返す。しかし巨人打線の前日大勝からの勢いはとまらず、3回にはスアレスが1死も取れず5失点でノックアウトされた。

 流れを変えたのは2番手でマウンドに上がった小沢だった。小沢はこの日に支配下選手として公示され、同時に出場選手登録も公示された。小沢はソフトバンク時代の2018年11月以来4年ぶりの支配下契約。前回の1軍登板はソフトバンク時代の2017年8月25日のロッテ戦。1766日ぶりの1軍マウンドとなった。小沢は新背番「70」のユニホームが間に合わず「014」を背負って5年ぶりとなる1軍復帰登板を果たした。

 無死満塁での5年ぶりとなる1軍マウンド。吉川を三直に打ち取ると、ワンバウンドのストレートで戸郷のスクイズ失敗を誘い三走・坂本をアウトに。2死として戸郷を三振に斬って取り無失点に抑えた。堂々たる“電撃復帰登板”に神宮のファンから大きな拍手が送られた。

 小沢が高津監督の起用に見事に応え無失点の快投。するとその裏、前日から続く嫌なムードがガラリと変わった。先頭の塩見が中前打で出塁すると、山田、青木、オスナのタイムリーで3点を奪い1点差まで詰め寄った。押せ押せムードのヤクルト打線は止まらない。2死一、三塁で相手先発・戸郷を引きずり下ろすと、2番手・今村から長岡が逆転3ランを右翼ポール際に叩き込んだ。流れを変えた男・小沢はこの回にプロ初打席に立ち見逃し三振に終わった。

 しかし、こまま試合は終わらず6回に粘りの投球でゼロを重ねてきた小沢が代打・中田、丸にソロを被弾し再び同点に。7回には両軍が1点を加えて8―8で8回に突入した。

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