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【夏にカケル 高校野球地方大会注目球児<5>】芦屋・上野優斗投手 「強気」で打倒報徳

[ 2022年6月25日 06:00 ]

最速140キロ台中盤を誇る芦屋・上野優斗

 芦屋・上野優斗(3年)は昨夏に苦杯をなめた春の県王者に対して雪辱を期した。最速140キロ台中盤を誇る大型右腕。打っても高校通算11本塁打で、4番打者も務める。昨秋、今春と地区大会で敗れており、最後の夏に全てをぶつける。

 「報徳を決勝で倒すのが僕の目標。入学してから16強の壁を越えられていないので、まずはそこを越えたい」

 1メートル88の長身右腕。大器の片りんを見せたのは、完投負けした報徳学園との昨夏4回戦だった。ほとんどが味方の失策絡みで、7失点。「捉えられた当たりはほとんどなく、手応えを感じた」。強豪校のように打線からの大量援護を望めず、「チームを勝たせられるのがエースと4番の仕事」と全てを背負う覚悟。帽子の裏に記した「強気」の2文字を貫く。

 全試合を投げ抜く決意だからこそ、今春は新球カーブ習得にも励んだ。打たせて取ることができれば必然的に球数も減る。他にもスライダー、フォーク、チェンジアップ、ツーシームと球種は豊富。「序盤は変化球中心で組み立てることもできる」と投球の幅も広がった。20日の御影との練習試合では序盤にカーブを多投し、1失点完投。準備万全だ。

 研ぎ澄まされた繊細な指先の感覚は3歳から高1の冬まで習い続けたピアノでも養われた。好きな曲は“お湯はり”完了通知メロディーでおなじみの「人形の夢と目覚め」。兵庫大会は25日に開幕し、初戦は7月11日に西宮今津との2回戦で迎える。最後の夏に、夢を現実のものにしてみせる。(北野 将市)=終わり=

 ◇上野 優斗(うえの・ゆうと)2004年(平16)12月16日生まれ、神戸市出身の17歳。横浜市立太尾小1年からポルテで野球を始め、4年時に神戸市立高羽小に転校。鷹匠中では軟式野球部に所属。芦屋では1年夏から背番号11でベンチ入りし、同秋から背番号6で遊撃手のレギュラー。2年秋から背番号1。1メートル88、86キロ。右投げ右打ち。

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